DDG-178 あしがら

横須賀カレーグランプリの際に撮影した写真の中から、あしがらの写真をいくつかピックアップしてみました。

 

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艦橋周辺。
ヘリコプターの格納庫がある関係で、後方のAN/SPY-1フェーズドアレイレーダー2基が上方にオフセットして装着されています。
奥に見えるマストはDDG-176ちょうかいのもの。
ちょうかいはこんごう型で、あたご型と比べるとひとつ古い艦となりますが、ステルス性を考慮し、マストの構造も大きく変わっているのが見て取れます。

 

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あたご型のマスト頂上付近。
このあたりもこんごう型とは異なっており、最上部にはTACAN(航空機誘導装置)が装着され、NOLQ-2・ESMアンテナ、リング形状のIFFアンテナとつづきます。

 

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全自動で現像してしまったので、かなり露出が変なことになってしまっていますが…
あしがらの舷梯ですが、このようにハッチ状になっており、完全に内部に格納できるようになっているようです。
おそらく、ステルス性向上のための措置と思います。
ハッチは右側が分割されており、舷梯を出した状態で左側を閉じることができるようになっている様子。

 

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マストを後ろから見てみます。
下の方に、左右に1個ずつある白いアンテナは、インマルサット衛星通信アンテナと思われます。
こんごう型は下半分が円柱状になっているのに対し、あたご型はすぼんだ形になっています。
電波を水平に戻さないようにするためのステルス対策のためでしょうか。
右下にちょこっと映っているのは、NOLQ-2電波探知妨害装置(ECM)のアンテナ。

 

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マストの拡大写真。
UHFアンテナと風信儀が見えます。
マストの支柱も<状の鉄板が貼られており、ステルス性を考慮した作りとなっています。

 

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90式艦対艦誘導弾発射筒を後部から。
4連装だと思っていましたが、1基少ない3連装となっております。
一番上だけ、蓋?についている取っ手の形が違うんですね。

 
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甲板から見上げた艦橋。
こんごう型より1層高くなっていることもあって、かなり迫力があります。

 
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艦橋前部に設置されたファランクス ブロック1B。
レーダードームの右側に装着された、FLIRの光学照準装置がブロック1Bの証。
その上の丸いアンテナは、USC-42衛星通信アンテナ。

 
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Mk36チャフディスペンサー。
その上の丸い筒は救命用のゴムボート。

 
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Mk.45 Mod.4 62口径5インチ単装砲。
砲塔もステルス性を考慮した形状となっています。

 
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後部のヘリ格納庫の上にある、誘導灯。
これをつかって、ヘリコプターに前後左右の指示を出します。

 

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ヘリコプターの誘導を行う、LSOステーション。
写真を見ていたら、他の方が撮られているあたごと中のレイアウトがだいぶ違います。
いかにもOAチェアーといった椅子がなにやら哀愁を醸し出しているような。

 

横須賀護衛艦カレーグランプリ

横須賀に海上自衛隊の護衛艦が集結して行われた、護衛艦カレーグランプリに出撃してきました。
あり得ない規模の艦船がカレーのために集結しているというありえなさ(!)と、艦これ人気も加わり、昨日の夜からさかんにツイートされていたりとやばそうな気配がしたので、5時前の始発で出かけることに。

途中でJRに乗り換え、東海道線経由でひたすら揺られて2時間20分ほどかけてやっとこさ横須賀に到着。
千葉県からの出撃のため、始発で出ても7時横須賀着なのであります。

横須賀の駅を出ると海上自衛隊横須賀地方総監部逸見岸壁が見渡せるのですが、降りてびっくり、イージス艦の大集合!

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左から、
DDG-178 あたご型 あしがら
DDG-176 こんごう型 ちょうかい
DDH-144 しらね型 くらま
の3隻。
その後ろにもまだ続々と艦が集結していますが、この時点ではまだ見えていません。

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向かい側には、アメリカ海軍のDDG-62 フィッツジェラルド、DDG-63ステザムが。
日米のイージス艦大集合、って感じです。

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奥にはDD-116てるづきと、DD-118ふゆづき。
2012年から就役している最新艦がこんなところにもゴロゴロ。
ふゆづきは2014年3月13日に就役したばかりです。

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あしがらを真正面からぱちり。
まだ7時台ということもあって、コントラストが微妙によろしくありません。

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奥に係留されていた、こんごうに掲げられていた旗。
カレーグランプリに必勝、ってことでしょうか(違うと思われ)

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DDG-173 こんごう型 こんごうとDDG-177 あたご型 あたごのツーショット。
こんなに近くで見ることができて、かなりテンションが上がっております。
このあと乗船見学するぜー!
だがしかし、その前にカレーだ!!

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今回のグランプリに出場している艦船一覧。
相当豪華な内容となっております。

で、本来は配っているところを写真に撮れればよかったのですが、あいにく風がかなり強かった上に、2皿プレートを頼んだので両手でしっかりと持っていないと風にあおられてしまうため、カメラで撮影している余裕はありませんでした。
なので、会場の様子については割愛させていただきます。

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盛ってきたカレーその1。
4:はるさめ チキンスープカレー
3:はたかぜ はたかぜ豚カレー
5:むらさめ むらさめカレー(鶏ガラベース)
2:あまぎり あまぎりカレー(ビーフカレー)

はたかぜ豚カレーは、カレーの上に豚肉とチーズをトッピング、バーナーであぶってチーズに焦げ目と香りを付け、さらに旗付きのタコさんウィンナーが載っているというこだわりよう。
これ、6000食用意したんですよ…凄すぎwww

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カレーその2。
10:くろべ 呉代表カレー(エビフライトッピング)
6:たかなみ 燃えよ!スパイシーカレー
8:おおなみ プレミアムカレー
7:ちょうかい 特製シーフードカレー

くろべの呉代表カレーも手間がかかっていますが、凄かったのはちょうかいの特製シーフードカレー。
ライスの影になっていて微妙に見えませんが、蟹爪とどでかいイカの切り身、ホタテの貝柱がどどーんと盛られていました。
これ、すごいコストかかってるんじゃ…

これとは別に、妻がこんごうのチキンカレー、ときわのローストビーフカレー、あしがらのビーフカレー、あたごのビーフカレーをゲット。
全15種類中12種類を堪能してきました。

唯一残念だったのは、かなり気温が冷たい上に風も強く、カレーをよそってもらうのにも待っていたため、ライスが冷たくなってしまっていたこと。
しかし、そんな悪条件をものとしないくらい、カレーはどれも絶妙でとてもおいしかったです。

ちなみに、グランプリ1位は潜水艦部隊の濃厚味わいカレー、2位はちょうかいのシーフードカレー、3位はくらまの内閣総理大臣喫食カレーでした。
あかん、ランキングのうち2つも食べてないのがランクインしているではないですか…orz

ちなみに、潜水艦カレーを作ったチーム曰く、水上艦は外を見られるからヌルい!潜水艦は潜ってしまうと昼夜も全く解らないだけに、食事における気合いと重要度はガチなのだ!とかなんとか。
確かに、言われてみればそうですよね。

うーん、食べ損なったのは残念ですが、他の艦もどれもおいしかったので、良しとしましょう。

写真を撮り終えたあと、イージス艦の体験乗船に参加。
いろいろ写真を撮りだめたので、いくつかご紹介。

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あしがら近景。
この時点でカレーを食べ終わった人は、7時頃に現地に到着していた人のみとなりますので、体験搭乗をしているひとはごくわずか。
なお、カレーのほうの列は…考えたくないくらい、ものすごい距離になっております…

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張り線で難儀していることもあって、気づいたらアンテナ付近の写真が多数…
時代は違いますが、滑車の部分とかいろいろ参考になります。

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いろいろな箇所に注意書きが記されていますが、どれも自衛艦が戦闘艦であることを示す内容となっています。
で、このプレートの一番下なんですが…おおう…

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あしがらに搭載されている、68式324mm3連装短魚雷発射管。
あしがらは屋根付きでしたが、こんごうは後部デッキに露天状態で取り付けられています。
天気悪い中だと大変そうだ…

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艦首部分のキャプスタンあたり。
キャプスタン下部にはどでかいブレーキが取り付けられていました。
こういう仕組みになっているんですね…

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ボートダビット詳細。
これ作り込むの大変そうだなぁ…

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あたご型から設けられた、SH-60J/SH-60K用の格納庫。
ぎりぎり1機が入る程度収まる、かなり狭い空間となっています。

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ちびっこ撮影用の護衛艦ちびしま。
なにげに細かいところまで作り込まれていて、秀逸な感じ。
ブリッジの上から顔を出して写真が撮れるようになっています。

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こちらは、もう1艦の公開艦のこんごう。
隣はパンパカパーンことあたご。

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こんごうに搭載されている、オート・メラーラ 127mm砲。
あたご型にはイージスシステムとの親和性が高いMk45 62口径5インチ単装砲が搭載されています。
オート・メラーラ 127mm砲って1972年に正式採用されているんですね。
結構古いですな…

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こちらはオート・メラーラの62口径76mm速射砲。
丸っこい砲塔が味があっていいですな…

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あたごのブリッジ付近。
思ったよりも複雑な形をしています。
ステルス性を考慮して傾斜が付けられていますが、手すりとかマストとか、そのあたりの反射ってどうなんでしょう。

戦闘機の場合、同じように電波を横に反射させないため、F22などではほぼすべての構造面が上下どちらかに角を付けられていますが、それでも<のように折れ曲がった頂点部分だけでも、かなりの反射があるらしいとか。
そう考えると、ファランクスのレーダードームとか、いろいろ改善できそうなところも多々ありそうですが…このあたりは、実用性とか考えて、そこまでやるメリットなし、って感じなのでしょうか。

といっても、ズムウォルト級みたいになってしまうと、それはそれでつまらないのですが。

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こんごうの後部煙突付近。
この、微妙に途切れ途切れになっているジャッキステー、模型作るときにかなり難易度高そうです…
右の、電球の傘みたいのが付いているメカが結局なににつかうか解らず。
レール状になっていて、なにか持ち上げるというか、そんな感じなのですが…聞いてみればよかったか。

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奥にはむらさめ型 DD-101むらさめとDD-107いかづちが係留中。

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そして、その手前にはひゅうが型護衛艦のDDH-182 いせが停泊中でした。
いずも型よりは小さいとはいえ、基準排水量は13,950トンと、祥鳳や瑞鳳の11,200トンを余裕で超えます。

一見空母っぽい外見ですが、Mk.41 VLSを16セル備えており、3連装短魚雷発射管×2基も備えるなど護衛艦としての性能が重視されています。
いずも型は完全にヘリの運用に特化してますから、あちらの方が空母っぽいですな。

それにしても、予想通りというか、予想以上というか、たいへんな人出だったようで、8時過ぎくらいに着いた方でも、入場できたのが11時、その頃にはカレーも1皿限定になっていたとか。
帰途についた12時の時点でも、果てしなく列が伸びており、後ろの方に並んだ人は基地にすら入れなかったんじゃないかなぁ…と。
始発で出撃して大正解でした。

いろいろ写真を撮りまくってきたので、そのうち護衛艦のプラモも作りたくなってきたり。
といっても、先に山積みになっている大戦艦を作らないとですなぁ…

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買ってきた土産その1、海上自衛隊横須賀地方隊開隊60周年タオル。
ひだりにひゅうが型、右にUS-2がモチーフとして描かれています。

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お土産その2、護衛艦一覧タオル。
掃海船とかもちゃんと書かれています。

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おみやげその3、大日本帝国海軍 五省入り艦船一覧手ぬぐい。
あ、熱いッス…
作ってない艦いっぱいだなぁ
しかし、使ったレンズはシグマの18-250mm F3.5-6.3なのですが、ズームの最大側で周辺減光がけっこう目立ちますね。

久々に阿賀野制作中

ここ1カ月ほど、時間がほとんど取れなかったのでプラモデル作りも滞ったままでした。
今日は久々にプラモ日和~ということで、阿賀野の作成を進めてみました。

四十一式 15.2cm(50口径)連装砲が特徴的な阿賀野。
排水量7710トンですから、軽巡としてはかなりの大型艦です。

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艦橋の窓、電探などはエッチングパーツを使用しています。
対空機銃用のスポンソンや艦首部分などには、阿賀野用エッチングパーツに付属する滑り止め鋼板を貼っています。
舷外電路は雪風で使用しなかったエッチングパーツを流用しています。
主砲には酒匂の写真を見つつ、窓を開けたりジャッキステー代わりの1段手すりを付けてみました。

リノリウム押さえは真鍮ブラシをバラした真鍮線を貼り付けています。
かなり手間がかかる作業なので、まだ前方1/3くらいしか作業を行っていません…

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煙突にはジャッキステーを取り付け。
ジャッキステーの本数が多いので難儀しました…。

飛行甲板はエッチングパーツ製。
リノリウム押さえを取り付けていないので、まだ固定していません。

扶桑も半分以上完成しているのですが、先に阿賀野が完成しそうだなぁ…
扶桑はフジミの純正エッチングパーツセットで細かいところまで手を入れてますが、こちらの阿賀野はキットが古いこともあって、エッチングパーツの使用以外はあまり細かいところまで手を入れていません。
雪風並みに作り込むと、それだけで数ヶ月かかっちゃいますorz

割とアッサリ作ったり、たまに細かいところまで作り込んだり、艦によって結構むらがあったりします。