6V6G ST管の製造元見分け方(適当版)

アンプなどでも良く見かける、割とメジャーな真空管である6V6のST管が6V6G。
独特の曲線を持つST管はアンプに挿しても見栄えが良いのでお勧めです。
そんな6V6GのST管ですが、OEM提供もあり販売ブランドと製造元が違ったりすることも。
私が持っているものなどを中心に、見分け方を紹介していきたいと思います。

※ちゃんと調べた訳ではないので、誤っていることもあると思いますので、参考までにどうぞ。

カナダ Marconi

ヤフオクでも良く出品されているのが、カナダMarconi製の6V6G。
芯がしっかりして、太い低域も良い感じのお勧め管です。
入手性がよく、ペアで1万円もあれば未使用品が買えるのもいいところ。

img

OEM提供も多く、上の写真は両方ともWestinghouse向けのもの。
特長としては、グレー色の材質でスートされた管の外観。
トップマイカの保持方法は2通りあります。おそらく左側が後期の簡易版、右側が初期と思われます。

marconi

左側はマイカサポートが針金を通しただけの簡易構造になり、放熱用フィンも省略されています。
マイカも四角い長方形となっています。
右側は丸いマイカに4箇所の保持用金具が取り付けられており、放熱用のU字フィンが特長的です。

haltron

こちらはHALTRON扱いの6V6G。
うっすらと6V6G CANADAの印刷もありますし、外見から見て、おそらくMarconiのOEMで間違い無さそう。
HALTRONはイギリスの真空管商社で、箱にはHALTRON London Englandとデカデカと書かれていますが、これは商社の所在地でメーカーは異なりますので要注意。
昔のものはイギリスまたはヨーロッパのものもあるようですが、ロシア管なども同じようにHALTRONブランドで売っています。
厳しいチェックを通った製品ですので製品自体は良いものですが、英国製と思って買うとハズレな場合が多いです。


イギリス GEC

こちらはイギリスのGEC製の6V6G。
Marconiと比べると構造の違いが一目瞭然です。

gec

特長的なのは、放熱用のフィンがストレートになっていることと、マイカサポートが複雑な構造をしている点。
II状になった放熱フィンはイギリス管の特長のような気がします。
音は流石イギリスといった感じで、パンチ力はMarconiに一歩譲るものの、味わいのある音がします。
奥行き感なども文句なし、安価に見かけたら是非買っておくと良い逸品です。

フランス MAZDA

MAZDAブランドの真空管は日本の東芝も同じブランド名で売っていたことがあるので紛らわしいのですが、こちらはフランスのMAZDA製のもの。
見た目はかなりこだわった形状で、持っていて満足感は高いです。

mazda

管にMAZDAのロゴが入っているので見た目は一発で解ります。
U字のプレートがあるのはMarconiと似ていますが、手前にピンを繋ぐバー状の部品があるのが特長です。
マイカサポートはイギリスGECのものと似た構造です。
マイカの透明度が高く、ヒーターの明かりが透けて見えるのが良い感じ。
音が良いという人気の管ですが、私には奥行き感が足りず、イマイチな感じでした…残念。

アメリカ KEN-RAD

こちらはまだ持っていないので、拝借してきた画像で…(^^;

s-l1600

最大の特徴は、トップマイカに固定されたマイカサポートの巨大さ。
細い長方形マイカに差し込まれた形をしています。
このマイカサポートの管は、KEN-RADもしくはKEN-RAD買収後の初期General Electronics製となります。
イギリスHaltron扱いでこの形状のものもあるらしいので、要注意。
個人的にKEN-RADは好きなメーカーなので、いつかは手に入れたいと思っています。


SV-2A3EPXについてあれこれ

最近はプラモを作るのは一休みで、もっぱらオーディオと戯れています。
2A3プッシュプルアンプのSV-2A3EPSがいい音過ぎて、いろいろいじるのが楽しくてしょうが無いと言いますか。

SV-2A3EPX

メインアンプの、SV-2A3EPX。
使用している真空管は初段が6SN7GT×1をパラレルドライブ、ドライブ段は6V6×1の3結、出力段は2A3×2を交流点火のA級プッシュプル、整流管は5U4G×1という構成。
トランスはすべてタムラ製で、電源トランスはSPT-150、出力トランスSOT-5P、チョークトランスSCH-515でトランスドライブとなっております。
このため、出力は8Wと結構パワフル。自己バイアスなので2A3を差し替えるだけで好きな管に交換可能です。
シンプルな構成で余計な機能をそぎ落としつつ、初段はパラレルドライブ、ドライブ段も3結、そしてトランスドライブと贅沢な作りになっているアンプです。
現在装着している真空管は、初段がRCA 6SN7(初期の薄型プレート)、ドライブ段はGECの6V6G、出力はKEN-RADの2A3、整流管はRCAの5X4G(吊りフィラメント)となっています。

6V6Gはいくつか試してみましたが、今のところイギリス製のGECがベスト。
厚みを出すならMarconiも良い感じです。
良い音と名高い仏MAZDAは奥行き感が無くなってイマイチでした。

出力管はSOVTEKの2A3も持っていますが、音の雰囲気とルックス共にKEN-RADがお気に入り。
中が見えないので嫌われやすいカーボンスートですが、カーボンの色が真っ黒で、マグネシウムゲッターとのツートンは綺麗です。
吊りフィラメントですので作りも丁寧。

整流管は元々5U4Gの仕様ですが、真空管の価格も高いので配線を変更し、5X4Gとコンパチにしています。
先日RCAの吊りフィラメントの5X4Gが安く手に入ったので、早速組み合わせて使っています。

ノーマルのSV-2A3EPXから改造したのは、下記の点。
・カップリングコンデンサをObbligato Gold Premium 0.1uF 630V ポリプロピレンフィルムコンデンサーへ変更
・中身の電解コンデンサをSPRAGUEのATOM&ドイツF&T社のものに全交換
・6V6Gのパスコンの容量を200μFに強化


SV-2A3EPX

カップリングコンデンサをObbligato Gold Premiumに交換し、6V6Gのパスコンを並列に100μF×2として容量を強化した状態。
黒く存在感を放つATOMが印象的です。
真ん中にある金色のコンデンサが、Obbligato Gold Premium。
カップリングコンデンサを交換した効果というと、一言で表すと芳醇さが増した、って感じでしょうか。


5G4G to 5X4G

吊りフィラメントの5U4Gなんぞ1万円くらいに暴騰しているので、安価な整流管を使えるように、5X4Gとコンパチにしてみました。
といってもそれほど大変な訳ではなく、5U4Gと5X4Gって特性は同一でピン配置だけ異なっているので、3-4、5-6、2-7を繋ぐだけです。
手書きの超適当な配線図と、実際に配線したソケット。
二重線の部分を繋ぐだけですから、簡単でお勧めです。


RCA 5X4G

現在使っている、RCAの5X4G。
購入したものは、片方がカナダMarconi製のOEM品、もう片方はUSA製となっていましたが、構造を見るにまったく同一だったので、両方ともMarconiのOEMである可能性が高いと思います。
製造(検査)はそれぞれ1944年10月と1944年11月。第二次大戦の真っ最中ですな…
両方とも、アメリカ軍向けであるJAN規格の球となります。


6V6G

ドライブ段で使用している、イギリスGEC製の6V6G。
音はどうかと言うと、Marconiのように押しが強いサウンドではないけれど、噛めば噛むほど味が出る感じ。
ヴォーカルの繊細さというか、味わいはこちらの方がワンランク上。これからエージングが進めばさらにまろやかになってくるかも。
ブリティッシュサウンド、と言ってしまうとあまりにも十把一絡げ(十羽一唐揚げ、ではない)すぎですが、Marconiとはキャラクター違っていいですね、これ。


KEN-RAD 2A3

そして出力管はKEN-RADの2A3。
カーボンスートされた球なのでイマイチ人気がありませんが、音は良いですよ。
鳴らしてみた印象は、派手さはなくなりますがヴォーカルとピアノの響きがまったくの別物になり、よりリラックスして聴けるサウンドになりました。
女性ヴォーカルで言うと、少し乾燥気味で響いていたサ行が水で潤したようになめらかになったというか、そんな感じ。
油断すると、聴いていて寝ますね、これ…

いやー、真空管アンプって楽しいですね。
半導体のアンプだと石を換えるのってほぼ不可能に近いですが、真空管アンプは自由に好みの真空管と組み合わせられますし、組み合わせ次第で音の傾向も変わりますから、自分にあった音質にすることが出来るのがなんといっても楽しいです。
今はビンテージ管中心になっていますが、現代の真空管もメリハリがあって良い音鳴らすのも多いので、組み合わせてみるのも楽しそうです。


Xeon E5-2670を買ってみた

Windows10への無料アップグレードも残り僅かとなったこともあり、もう1台サブマシンを増やしておくことに。
Windows7のライセンスはいくつか持っているのですが、PCの台数の方が少なく、余らせちゃっているんですよね。
今回サブマシンに使おうと思ったのは、Xeon E5-2670となります。

8コア/16スレッドのCPUで、クロックは2.6GHz、TurboBoost有効時には3.3GHzまでクロックが上昇するCPUですが、お値段なんと1万円。
なぜにこんなに安いのかというと、プラットフォームがLGA2011ということに尽きます。
LGA2011はX79チップセットが対応しますが、2013年登場のプラットフォームですので、PCI-Eが2.0だったりと今時のマザーと比べると見劣りがします。
また、M.2コネクタなどもありません。
とはいえ、これだけのスペックのCPUで1万円ですから、使わない手はありません。

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リビングに置いていたPCのマザーボードとCPUだけ入れ替えてみました。
メモリは運良く4GBが4本でしたので、Quad Channelでのメモリアクセスが可能でした。
やっぱりXeon使うならQuad Channelですよね。
CPUクーラーもScytheの兜弐だったのでLGA2011に対応していたのでそのまま流用することに。
ビデオカードはRADEON 290Xをこれまた流用しています。
ストレージはSSDの手持ちが無かったので、Western DigitalのWD Black2のSSD部分をOS用にしています。
最大の難関であるマザーボードは、intelのDX79SIを使っています。

サクッと組み上がって動かしてみましたが、メインPC並に快適です。
まあ、メインマシンもX79にCore i7-4960Xですからそこまで劇的な差は無いと思います。

メモリだけ買えば余ったパーツで1台組めるので、ASRock Z97 Extreme9+Core i7-4790は余っていたケースと電源を組み合わせてもう1台のPCとなりました。
しかし、GPU内蔵なので当たり前ですが、マザーとメモリ、CPUだけで動くマシンが組めてしまうのですよね。便利…。