2014 船橋マリンフェスタ

千葉の船橋でマリンフェスタ2014が開催されたので、遊びにいってきました。
自宅から船橋までは、高速を使えば40分程度の距離ですので、比較的気軽に行くことが可能です…が、近年幕張~船橋のベイエリアには大型商業施設が林立するようになり、休みの日はかなり周辺道路も悲惨なことになっています。
マリンフェスタも、護衛艦やまなみが公開されるとあって、相当混みそうだなぁ…と思っていたのですが、かなり空いていてゆっくり見学することが出来ました。
1985年就役のベテラン艦だけあってか、艦橋などいろいろ見ることが出来た上に、速射砲やファランクス、シースパロー発射機など実際に動かすデモもあり、前に行った横須賀よりも艦の数では勝負になりませんが、いろいろ楽しかったイベントでした。

写真をメインに、イベントの様子をご紹介。

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埠頭に係留されたDD-129 やまゆき。
残念ながら(?)艦これに登場する艦名ではありませぬ。
はつゆき型護衛艦の8番艦で、フォークランド紛争でのシェフィールド喪失の影響により、上部構造物がアルミニウムから全綱化されています。

 

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この鳥かご的なびっくりどっきりメカは、2隻の船の間にロープを渡し、人を移送するためのもの。
椅子状になったところに座り、相手の船に送られる訳なのですが、軽い罰ゲームですよね…

 

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スライディングパッドアイ。
なにに使うのだ…?と思って質問させていただいたところ、2隻の船の間で物資の輸送などを行うときに使うとのこと。
白いフックのところにケーブルを取り付け、高さを変えることで生まれる高低差を利用し、滑車を使ってドライカーゴを相手の船に送る訳ですな。
なんでも、世界共通の装備だそうな。

 

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ボートダビット!
こうやってロープを結んでおくのか…ふむふむ。
模型を作っていると、こういうところが気になります。

 

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まさか、ダメコン用木材?!
…じゃなくて、おそらく艦の上になにか重量物を置く際の下敷きとか、なんかそういうのだと思いますが…違うか?

 

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シースパロー発射機の裏側は、模擬弾が収まっているランチャーの後部がわざと発射後に破れたカバーになっていて、中をみることができました。

 

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猫耳を装着したシースパロー模擬弾。
猫っていうか鼠っぽい?

 

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艦橋部分にあった、国際信号旗の格納容器。

 

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甲板に装備されていた羅針盤。
艦これにおける最終ボスですな…

 

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比較的小型の護衛艦ですが、艦橋部分はそこそこ高さがあって見晴らしも良かったです。
隣にはサッポロビール園と、ビールの製造タンクが。

 

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アンカーチェーンとキャプスタン。
参考になります…

 

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オート・メラーラ社の62口径76ミリ砲。
丸っこい砲塔がかわいらしいですな。
装備の動作デモがあり、そのときに撮影したものです。

 

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こちらはアスロック発射機の動作デモンストレーション。
ドアがガバッと開いて、中からレールがうにょーんと出てきます。
結構な速度で動くのでびっくり。

 

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こちらはCIWSファランクスの動作デモ中。
かなりの仰角が取れるんですね。
ファランクスは駆動系、レーダー、機関砲がワンセットになっているので、ポンと置くだけで装備可能な便利兵器となっています。
※実際にはちゃんと設置するためにいろいろあります

 

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艦橋内部も見学することができました!
こちらは作業掲示板。

 

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速力通信機(エンジンテレグラフ)。

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舵角、主機回転計などなど。

 

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レーダー表示器。

 

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外に戻ってマストを下から見上げてみた図。
ステルス性を考慮していない、ごっつくて複雑な形状がなんとも言えません。
格好いいですな…でも模型作ると大変そうだ…

 

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ハープーン発射筒

 

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舵。

 

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消火用のポンプとのこと。
第2次大戦時の1/700軍艦プラモでも、似たようなモールドがあったりするので、実は同じような形状していたのかな…とか。

 

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魚雷庫のルールですが、火気厳禁な他にも温度(電子回路満載だし)とかいろいろな制約があります。

 

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シースパローの前翼ですが、こんな感じで折りたたまれて装填されています。

 

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飛行甲板。
かなり広いですね。
格納庫もあたご型と比べて遙かに広くなっています。

 

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アスロック発射機の後ろ側。
ロケットの火炎を逃すために、こういった構造になっています。

 

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アスロックの次発装填装置。
ここからロケットがうにょーっと出てきてランチャーに装填される仕組みです。

 

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アンカー。
模型作りに役立ちますな…

 

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習志野基地から、軽装甲機動車とパトリオットが展示されていました。
メカメカしくて格好いいですなぁ。

 

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こちらはパトリオットの発射機トレーラー。
ちなみに、パトリオットミサイルシステムは、この車両だけでは意味をなさず、射撃管制車輌、レーダー車輌、アンテナ車輌、情報調整車輌、無線中継車輌、複数のミサイル発射機トレーラー、電源車輌、再装填装置付運搬車輌、整備車輌という10台以上の車両により構成されます。

 

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右側のキャニスターはINERT MRTとなっていますので、訓練用のダミーですね。
重量が同じだけで無く、ミサイル本体が入っているのと同じ信号を返すので、訓練用に使うらしいです。
なお、左がPAC-2、右がPAC-3のキャニスターです。
PAC-3は小型化されているので、1つのキャニスターに4発装填できるとのこと。

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つづいては、南極観測船しらせに搭乗。
現在はウェザーニューズ社が保有、管理をしています。
マリンフェスタにあわせ一般公開をしていたので、乗船してきました。

 

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やはり、デカい船ですな…

 

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ヘリコプター甲板より。
さすがの巨大さです。

 

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艦橋も広々。

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コントロールレバー。
3軸推進なので3つあります。

 

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速力通信機。
ちなみに、しらせは電気推進だったりします。

 

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舵も立派な形状をしていますね。

 

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見張り台を兼ねたマスト。
南極に行くだけあって、完全装備です。

 

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先方のクレーン。
手前にあるのは艦首の倉庫です。

 

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MegaStarを使った艦内プラネタリウムをやっているとのことで、ついでにそちらも見学することに。
待合所は食堂でした。

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食堂脇の、ちょっとリッチ?なソファー付きエリア。

 

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プラネタリウムはエアドームを使ったものでしたが、MegaStarの威力にびっくり。
こりゃ、凄いですね…
ちなみに、ここは上の写真で蓋がされていた倉庫となります。
夏場は日差しが強くなり、鉄が熱くなるため、プラネタリウムもかなり蒸し暑くなるとか…

 

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しらせの寝室。
艦が大きい割には、人数も多いためかかなり窮屈そうです。

 

というわけで、文章は適当、写真メインでまとめてみました。
思ったよりも空いていて、駐車場もあるのでお勧めのイベントですよ~

模型用極細チェーン3種比較

1/700の模型を制作する際に使っている、極細チェーン。
アンカーチェーンの置き換え用ですが、どうしてもオーバースケールになってしまうんですよね。
かといって、モールドのままでは貧相だし、エッチングパーツだと立体感ないし。
オーバースケールと解ってはいるものの、やはりチェーンに置き換えると印象も大幅に変わりますので、チェーンへの張り替えはお勧めです。

1/700 戦艦 扶桑

 

 

さて、今回は模型用のチェーン3種類を比較してみました。
比べる商品は以下のものとなります。

実際に、どれくらいの細さか確認するために、並べて比べてみました。

模型用極細チェーン比較

左から、モノクローム汎用極細チェーン、モノクロームスチールグレー超極細チェーン、ホビーチェーン極小となります。
今まで模型に使用していたのは、一番左の極細チェーン。
サイズは大きいのですが、鎖の直径が細めなので見た目は結構スリムです。

今月の新製品として発売されたのが、真ん中の超極細チェーン。
いやー、凄いですよこれ。
チェーンのサイズが約0.7mm×0.9mmと、極細チェーンの半分近いサイズにまで小型化されています。
これなら駆逐艦でもそんなに違和感なくチェーンを張れそうです。

一番右側の極小ホビーチェーン、買ってはみたものの…線径も太いし、ボリュームがある感じで1/700には使えません。
1/700の模型用に買うのであれば、今回発売された超極細チェーン、お勧めです。

実際に使ってみましたので、比較を乗せておきます。

艦船模型用極細チェーン左が汎用極細チェーン 黒、右がスチールグレー超極細チェーンとなります。
ディティールの細かさが圧倒的に違うのが解ります。

 

タミヤ 1/700「島風」、完成しました&ちょびっと改造してみました

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“しまかぜ、出撃しまーす!”


扶桑に続いて作ったのは、タミヤの島風。
1972年製のキットなので、かなり手を入れないとアカン感じでしたが、別途エッチングパーツを買ったりするのも面倒だなぁ…という理由で、手持ちのパーツでディティールアップすることに決定。

手を入れたのは
・滑り止め鋼板の再現
・リノリウム押さえの再現
・窓枠、手すり、魚雷運搬軌条などのエッチングパーツ化
・目立つところにジャッキステー、扉を追加
・マストの自作
・13号対空電探の装備(阿賀野のエッチングパーツの余り)
・窓の開口、アンカーチェーンの置き換え、その他諸々
といったところです。
いろんな艦を作っていると、いろんなパーツが余りますので、取っておくとこういう時に便利です。
島風 1/700
完成した島風を前方より。
5連装魚雷発射管を3基備えており、高速性を追求したため艦の長さが陽炎型よりもちょっと長めになっています。
張り線は扶桑同様、0.05号のあゆゲッターを使用。
碍子は白のエナメル塗料を使っています。
リノリウム押さえはこちらもいつものように極細電線の芯を使って貼り付けています。

 

島風 1/700
後ろから見た島風。
スクリューガードは0.2mmのピアノ線で再現してみました。
爆雷用の籠?は雪風を作った時の余り物。
陽炎型の改装前は2つ搭載していたのですが、改装後は1つに減っているので、余っていたものを流用しています。

 

島風 1/700
真横から。
後部の25mm3連装機銃が載っている台は、Webの作例を参考にフルスクラッチで作ってみました。
キットでは左右対称の形になっていますが、実際は異なるようです。
3つ並んだ魚雷発射管が特徴的ですね。
次発装填装置はないのでスッキリしています。
最終時っぽくするために、下段の舷窓は塞いでみました。

 

島風 1/700
艦首をクローズアップで。
94式方位盤照準装置、デカすぎるな、これ…
古いキットだと、こういった小物がかなり実際とは異なる形状だったりするので注意が必要です。
かといって、このためにアフターパーツを買うのもなぁ…ってことで、そのまま使ってしまいました。
マストはやっぱり自作したほうが圧倒的に見栄え良いですね。

 

島風 1/700

魚雷発射管付近。

もともとは7連装(!)×2基を予定していたらしいのですが、非常時に人力で旋回出来ないということで5連装×3に落ち着いたらしいです。
それでも15射線ですから、ハイパーズの20射線と比べても引けを取りません。
全力でぶっ放しておしまい、っていう潔さ、実際に役に立つかどうかは別として、良いですよね。
でも、兵器としては問題ありなんだろうな…

 

島風 1/700
後部の連装砲は背負い式に2基搭載しています。
これに胴体と浮き輪、スクリューを付けると連装砲ちゃんなワケですな。
頭だけだして埋もれている状態か…

 

島風 1/700
エッチングパーツを使った、13号対空電探。
ぎゃ、電探室の足下、すげー汚いですな…しかもウェザリング塗料をウォッシングし忘れてるし。
すでにつや消しクリアー吹いちゃったからな…ま、いっかw
1:1マクロが可能なレンズで撮影すると、こういった粗が目立ってしまいますね。

 

島風 1/700
アンカーチェーンはいつもの極細チェーンですが、先日この細さを上回る製品が発売されたので、ゲットしました。
スケール的に、駆逐艦に使うにはこのサイズだとちょいと違和感ありますよね。
ただ、立体的になるとディティールが一気に向上しますので、アンカーチェーンの置き換えはお勧めです。

艦首など鋼板部分には滑り止め鋼板の凹凸を再現してみました。
キットではのっぺりしたフラット仕様ですが、やはり滑り止め鋼板に置き換えると引き締まりますよね。

リノリウム押さえは、リノリウムのモールドもまったくない状態でしたので、均等の幅に貼り付けるのが少し面倒でした。
リノリウム1枚分の幅に切ったプラ板をゲージ代わりに使って、1本ずつ貼り付けました。

 

島風 1/700
滑り止め鋼板はライオンロアの製品を使用しましたが、表面の凹凸はかなり細かく出来ています。
かたとりまるで複製していますが、かなり綺麗にモールドの転写が出来たと思います。
加工も楽だし、瞬間接着剤を使った複製はお勧めです。

 

島風 1/700
島風といえばZ旗!ってことで、Z旗を自作してみました。
青の塗料が無い(艦船模型では使わない…)ので、昔買った自動車用のタッチアップペンの塗料を流用。
サイズは解らないので適当です。
筆塗りなので、イマイチ微妙だな…
というわけで、ぜかまし、完成なのでした!