もう一息で完成ー

1/700 利根

昨日マストまで製作した利根ですが、今日できるところまで一気に作ってしまいました。
元がアッサリしているアオシマのキットなので、あまり手を加えずストレートな感じで作っています。
まだ制作中のため土台に固定したままの状態です。
利根型独特の砲配置がいいですね~

 

利根 艦橋付近

ストレートといいつつも…結局前部マストもフルスクラッチしちゃいました。
プラパーツだとどうもモッサリですからね…。
しかし、アオシマのキットっていろいろ省略されていて作りやすい反面、ディティールアップしていくといろいろ不満も…。
予備の艦載機用フロートと翼のパーツが煙突脇に置かれているんですが、籠を自作するのがすこぶる面倒だったので省略したままにしちゃいました。

 

零式偵察機

艦載機は艦これでもお世話になっている零式水上偵察機を4機搭載してみました。
レイテ前は5機載せていたらしいですが、相当ギリギリだったように思います。
 

利根

脇の魚雷発射管の扉はキットでは閉じた状態ですが、開口させて中に九〇式61cm3連装魚雷発射管を取り付けてみました。

マストの自作完了~

プラスチックのマストってどうもシャープさに欠けることもあって、やっぱり自作してみました。
利根のマストって少し複雑なので、思ったよりも時間がかかってしまいましたが、それなりに出来たかなーと。
ノリで作っちゃっているところもありますので、実際とは違っているところも多数あるような気がします。
私の場合、厳密に忠実さを求めるより、それっぽい感じで作ってしまうことの方が多いので、参考にならないような気も…(^^;;;

 

利根 前部マスト

前部マスト。
メインの支柱は0.5mm、トラスの横桁は0.3mm、斜めのトラス部分は0.15mmの真鍮線を使用しています。
電探室は元々付属したパーツのものを流用し、サイズが小さかったので0.3mm厚のプラ板で拡張。
先端に付属のエッチングパーツの21号対空電探を、マスト右側に22号水上電探を取り付けてみました。

 

利根 後部マスト

こちらは後部マスト。
阿賀野用のエッチングパーツに付属した13号対空電探を取り付けました。
やはり電探はエッチングパーツに限りますね。

今回は、マストの形状が複雑なこともあって、ハンダ付けは行わずすべて瞬間接着剤を使用してみました。
強度的な不安はありますが、加工は圧倒的に楽ですね。

艦船模型 ラッタル(階段)の塗装と取り付け方法

久々の艦船模型ネタです…
今回は、取り付けるだけでリアリティがぐっと上がる、ラッタルの塗装方法についてご紹介。
アフターパーツとしては手すりとラッタルは必須、ジャッキステーと舷外電路はちょっと難易度が上がるのであったほうがいいかな、という感じでしょうか。

使用するアフターパーツ

今回はライオンロアのR7016という、1/700の日本海軍用ラッタルを使用します。

R7016

こんな感じで、3種類のラッタルが入っています。
一番下のものは長すぎですが、好きな長さでカットして使えるので便利。
阿賀野型の艦載機甲板?までのラッタルはこれじゃないと長さが足りませんでした。

1:使用するラッタルをカットする

両面をラッピングされていますので、使う部分だけシートをカットして取り外します。
間違ってもいきなり全面のシートを剥がさないように!

Lionroar R7016

今回は一番上の段のものを使用します。
上下左右で固定されていますので、固いもの(金属板推奨)の上に載せてクラフトナイフで切断します。
カッティングボードだと柔らかいので、私は切断時に沈み込まない真鍮板の上で切断しています。

1/700 ラッタル

切り離すとこんな感じです。
微妙に余白?部分がありますが…まあ、大丈夫でしょう。

2:折り曲げる

ピンセットでつまんで、左右の手すりを折り曲げます。
かなり小さい部品ですので、精密ピンセットをお勧めします。
私はタミヤのものを使用していますが、便利なのでお勧め。

真ん中の部分をピンセットで押さえ、手すりの部分を曲げていきます。

1/700 ラッタル

こうやって持って…

1/700 ラッタル

こうやって折り曲げます。

手すり部分を曲げ終えたら、ステップを曲げていきます。
このままでも使えなくはないのですが、ステップを水平に折り曲げた方が圧倒的にディティールが良くなりますのでお勧め。

真鍮でとても柔らかいパーツなので、ピンセットで持ったまま作業すると歪んでしまいます。
このため、私は左手の中指の上にラッタルを伏せた状態で載せ、人差し指と親指で押さえ込んで固定して作業をしています。
折り曲げる位置の関係で、親指のほうにラッタルの上部分(手すりが飛び出した部分)が来るように載せます。

1/700 ラッタル

この状態で、クラフトナイフの先を使って、ステップの先端を内側に折っていきます。
上の写真では、下の4段分が内側に折られているのが解りますでしょうか。

DSC_0221_2

ちょっとわかりやすいように拡大してみました。
マクロレンズ使用なので、指先がなんか生々しいですな…(汗
クラフトナイフの先端を上の図のようにステップの上部分に当て、押し込んでいきます。
先端で突くよりも、刃の腹の部分を使って奥に倒していくようにすると楽に作業できます。

3:塗装する

折り曲げ終わったら、塗装に移ります。
筆塗りでは細かい部分が塗料で埋まってしまいますので、エアブラシで塗装しましょう。

塗装前に、パーツを割り箸に固定します。
割り箸に両面テープを貼り、その上にラッタルを固定します。
この際に使用する両面テープですが、モノによっては粘着力が足りずに塗装中に吹き飛ぶ、粘着力がありすぎるとパーツが取れないなどの問題があります。

私がいろいろ試した中でベストなのが、日東電工のNo.5000NSという両面テープ。
再はく離可能、強接着タイプの両面テープですが、テープの基材に柔軟かつ強靭な不織布を使用しているため、綺麗に剥がれるので割り箸の使い回しが可能です。
さらに接着力が絶妙で、ラッタルの細かいパーツでも塗装中に吹き飛ぶことはなく、塗装後には簡単に外すことが可能です。
塗装時にはお勧めの両面テープです。

割り箸の幅と同じ10mmのテープが個人的にはお勧め。

貼り付けると、こんな感じです。

DSC_0224

ものすごく頼りない感じですが、これでもエアブラシでガンガン塗装しても、左右には揺れますが剥がれることはありません。
で、塗装後はこんな感じに仕上がります。

DSC_0228

手すりの基部にある穴がふさがらず、そのままになっているのが解りますでしょうか。
筆塗りだとここがどうしてもふさがっちゃうんですよね…

4:取り付ける

取付は瞬間接着剤を使用します。
接着面積が狭いので、ゼリー状瞬間がお勧め。

DSC_0237

制作中の利根に取り付けてみました。
高さ的にもちょうどいい感じですね。
下の部分と、壁面に接する2カ所に接着剤を付けています。

こんな感じで結構簡単に取り付けできますし、ディティールが大幅にUPするラッタル、お勧めです。
アフターパーツの中では比較的安いのもいいところ。