久々の艦船模型ネタです…
今回は、取り付けるだけでリアリティがぐっと上がる、ラッタルの塗装方法についてご紹介。
アフターパーツとしては手すりとラッタルは必須、ジャッキステーと舷外電路はちょっと難易度が上がるのであったほうがいいかな、という感じでしょうか。
使用するアフターパーツ
今回はライオンロアのR7016という、1/700の日本海軍用ラッタルを使用します。
こんな感じで、3種類のラッタルが入っています。
一番下のものは長すぎですが、好きな長さでカットして使えるので便利。
阿賀野型の艦載機甲板?までのラッタルはこれじゃないと長さが足りませんでした。
1:使用するラッタルをカットする
両面をラッピングされていますので、使う部分だけシートをカットして取り外します。
間違ってもいきなり全面のシートを剥がさないように!
今回は一番上の段のものを使用します。
上下左右で固定されていますので、固いもの(金属板推奨)の上に載せてクラフトナイフで切断します。
カッティングボードだと柔らかいので、私は切断時に沈み込まない真鍮板の上で切断しています。
切り離すとこんな感じです。
微妙に余白?部分がありますが…まあ、大丈夫でしょう。
2:折り曲げる
ピンセットでつまんで、左右の手すりを折り曲げます。
かなり小さい部品ですので、精密ピンセットをお勧めします。
私はタミヤのものを使用していますが、便利なのでお勧め。
真ん中の部分をピンセットで押さえ、手すりの部分を曲げていきます。
こうやって持って…
こうやって折り曲げます。
手すり部分を曲げ終えたら、ステップを曲げていきます。
このままでも使えなくはないのですが、ステップを水平に折り曲げた方が圧倒的にディティールが良くなりますのでお勧め。
真鍮でとても柔らかいパーツなので、ピンセットで持ったまま作業すると歪んでしまいます。
このため、私は左手の中指の上にラッタルを伏せた状態で載せ、人差し指と親指で押さえ込んで固定して作業をしています。
折り曲げる位置の関係で、親指のほうにラッタルの上部分(手すりが飛び出した部分)が来るように載せます。
この状態で、クラフトナイフの先を使って、ステップの先端を内側に折っていきます。
上の写真では、下の4段分が内側に折られているのが解りますでしょうか。
ちょっとわかりやすいように拡大してみました。
マクロレンズ使用なので、指先がなんか生々しいですな…(汗
クラフトナイフの先端を上の図のようにステップの上部分に当て、押し込んでいきます。
先端で突くよりも、刃の腹の部分を使って奥に倒していくようにすると楽に作業できます。
3:塗装する
折り曲げ終わったら、塗装に移ります。
筆塗りでは細かい部分が塗料で埋まってしまいますので、エアブラシで塗装しましょう。
塗装前に、パーツを割り箸に固定します。
割り箸に両面テープを貼り、その上にラッタルを固定します。
この際に使用する両面テープですが、モノによっては粘着力が足りずに塗装中に吹き飛ぶ、粘着力がありすぎるとパーツが取れないなどの問題があります。
私がいろいろ試した中でベストなのが、日東電工のNo.5000NSという両面テープ。
再はく離可能、強接着タイプの両面テープですが、テープの基材に柔軟かつ強靭な不織布を使用しているため、綺麗に剥がれるので割り箸の使い回しが可能です。
さらに接着力が絶妙で、ラッタルの細かいパーツでも塗装中に吹き飛ぶことはなく、塗装後には簡単に外すことが可能です。
塗装時にはお勧めの両面テープです。
割り箸の幅と同じ10mmのテープが個人的にはお勧め。
貼り付けると、こんな感じです。
ものすごく頼りない感じですが、これでもエアブラシでガンガン塗装しても、左右には揺れますが剥がれることはありません。
で、塗装後はこんな感じに仕上がります。
手すりの基部にある穴がふさがらず、そのままになっているのが解りますでしょうか。
筆塗りだとここがどうしてもふさがっちゃうんですよね…
4:取り付ける
取付は瞬間接着剤を使用します。
接着面積が狭いので、ゼリー状瞬間がお勧め。
制作中の利根に取り付けてみました。
高さ的にもちょうどいい感じですね。
下の部分と、壁面に接する2カ所に接着剤を付けています。
こんな感じで結構簡単に取り付けできますし、ディティールが大幅にUPするラッタル、お勧めです。
アフターパーツの中では比較的安いのもいいところ。