ウェザリング完了~~~!

高雄 ウェザリング

高雄ですが、無事ウェザリングが完了しました。
最後につや消しクリアーを吹くのですが、そうするとウェザリングが薄くなるので、少し濃いめくらいに入れた方がバランス取れて良い感じになります。
つや消しクリアーを吹いたあとでウェザリングを入れると、薄めた塗料が表面の凸凹の間を毛細管現象で伝わって勝手に広がっていってしまうため、思ったようなグラデーションが出ません。
つや消し塗料は粒子が大きく光を乱反射することを利用してつや消しになっているので、ウェザリングとあまり相性良くないんですよね。
なので、私は先にウェザリングしてしまいます。
つや消し吹いたあとにウェザリングの調整が出来ないというデメリットはありますが、仕上がりはこちらのほうが良い感じになるような。

 

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艦橋周りをアップで。
武装をすべて取り付けているので、かなり情報量が増してます。
ボートダビットもナノトレッド+エッチングパーツを使う予定なので、さらに情報量増し増しになる予定。

 

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今日は取り付ける予定のボートダビットを製作していました。
奥の割り箸に固定されているのが、キット付属のもの。これでもフジミのパーツはかなり精密な方なんですよ。
手前がナノトレッドなのですが、圧倒的な違いです。一度使ってしまうとやめられないのよね、ナノトレッド…

ナノトレッドの先端に、フライホークのエッチングパーツから切り離したリールとフックのパーツを取り付けています。
ボートダビット自体をエッチングパーツにしてしまうと、ペラペラ過ぎて違和感あるのでナノトレッドがお勧めです。
ナノトレッドのボートダビットですが、内側を向くようになっているため、今回は基部を切り離して逆向きに接着し直しました。

今週末には完成するかな…?

Castle Accoustics “York” Loudspeaker

castle york loudspeaker

Castle Acousticsはエンクロージャーからユニットまでのすべてをイギリスで自社生産する、珍しい100% UKなメーカーです。
Castle AccousticsのYorkですが、粒度の細かい繊細さにはやや欠けており、最近のスピーカーの反応速度の良さもあまり感じませんが、音の暖かみ、深み、そしてヴォーカルの重厚さが特徴で、味のある音が特徴です。
メインシステムで使っているMonitor Audioもイギリスを代表するスピーカーメーカーですが、Monitor Audioは振動板にいち早くアルミ素材を採用、音の輪郭というか繊細さ、反応の高速さを目指しているのに対し、高域の伸びと低域の迫力はイマイチですが懐かしく暖かみのある中域の厚みという、方向性がまったく違うサウンドがこのCastle Accousticsの良さだと思います。

PC用のアンプをCayinのA-300Bに交換し、余った同じくCayin(Audio Space)のAS-300BMKIIをどうしようかと思っていたのですが、メインシステムとは異なるサウンドで組み合わせてみようと思い、購入してみました。
Castle Yorkのキャラクターに合わせて、スピーカーケーブルはこれまた時代物のWestern Electricの16GAをセレクトしてみました。

このスピーカー、見た目天地逆向きになっているように見えますが、Castle独特の構造でこれで正しかったりします。
バスレフポートもスゴイところに付いてますが、左右非対称にカットされたサランネットの形状に合わせるためと思われます。
もっとも、後期モデル?ではツィーターユニットの下に並列に2つ並び、マトモ?な配置になってしまっていて残念な限り。
こんな配置のスピーカー、Castle意外には作れませんって…

真空管アンプで使うとさらに魅力が増す、なんとなく懐かしい味わいのある良いスピーカーだと思います。

 

Castleのスピーカーは仕上げの美しさも定評があるのですが、購入したものは残念ながら日焼けおよび至る所に擦り傷など大きなダメージが多かったため、再塗装することにしました。
まずはユニットとネットワークを外して…って、これ、MDF製のエンクロージャーに突き板仕上げでしたか。
これは日焼け跡が消えるまでぎりぎりに削るのが大変だ。

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まずはユニットを外した状態。
サランネットをはめ込む穴に埋まっているプラパーツを外すのが大変なのですが、そのまま引っこ抜こうとするとエンクロージャーとプラパーツに傷が付くので厳禁です。
そんな時は長めの木ねじをプラパーツの奥にねじ込んで、木ねじをつまんだモンキーレンチをハンマーで裏から叩けば簡単に抜けます。
プラパーツには木ねじが貫通した痕が残りますが、奥のほうですから見ても解りません。

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ニス塗り→ヤスリがけ→ニス塗り→ヤスリがけ→ニス塗り→ヤスリがけ→透明ウレタンスプレー→ヤスリがけ→透明ウレタンスプレーで仕上げた状態。
本当は鏡面仕上げにしようとおもったんですが、さらに塗装を厚くしないといけないことと、磨き上げるのが大変なので、これで妥協することに。
ニスが着色されたメープルだったので、厚く塗ると色が濃くなって木目が消えてしまうため、調整が難しかったです。

最後に、ユニットとメーカープレートを取り付けて完成。
元の明るい色もいいですが、これくらい落ち着いたメープルも良い感じですね。
スピーカーの塗装は初めてでしたが、これくらいに仕上がれば、まあ良い方かな。
ツィーターユニットのパーツも汚れていたため、つや消しブラックで再塗装しています。
脚はスパイクでの3点支持。金メッキされた派手なスパイクでしたが、スピーカーの色と合っていて良い感じかも。

おそらく20年以上前の古い製品ですので、ウーファーユニットのセンターキャップを固定している接着剤も劣化しており、センターキャップが重みでずれている状態でした。
一度取り外し、接着剤を除去した後、ゴム系接着剤で取り付け直しました。

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接着に使用したのは、クロロプレン合成ゴムを主体とした、合成ゴム系接着剤であるスリーボンド、1521。
150gのたっぷりサイズで値段も安いので、クロロプレン合成ゴム接着剤ではこれがイチオシです。
このボンド、かなり乾きが速いので作業は迅速に行う必要があります。

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センターキャップを剥がして接着剤を取り除いたユニット。
センターキャップはゴム製、ユニットのコーンは紙ですがコートされているのでツルツルで接着剤が付きにくい素材になってます。

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貼付するさいの位置決めがしやすいように、爪楊枝のお尻の部分に両面テープを貼り、センターキャップの中心に固定します。
これ、作業しやすくてお勧めですよ。

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接着剤をセンターコーンの接着面に一気に載せるのですが、ここが一番難しいところ。
手の温度+重力で勝手に出てくる接着剤を上手にくるっとフチに載せます。
乾燥が速いので、一気に作業をしましょう。

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目分量で、適当にていっとユニットに固定。
このあと、フチの部分を爪楊枝の先で押して接着させます。
適当に作業したのですが、寸分の狂いも無く、中心に取り付けられていました。素晴らしい。
あとは30分程度放置すれば接着完了です。めでたしめでたし。

1/700 浮き輪の作り方

艦船模型のディティールアップ方法はいくつもありますが、その中でもお勧めの一つが、浮き輪の製作。
グレー一色が多い軍艦において、浮き輪は白と赤のコントラストなのでかなり目立つパーツです。
船体にモールドされている場合が多いですが、もっさりしてますので潔く削り取って、自作のパーツに取り替えちゃいましょう。

用意するもの
・ランナーの余りパーツ
・ろうそく
・0.5mmの真鍮線

作り方は至って簡単です。
まず、直径0.2mm~0.3mm程度の伸ばしランナーを作ります。
伸ばしランナーを作るときは、一カ所を熱するのでは無く、2~3cmをまんべんなく熱して、全体が柔らかくなったら一気に引っ張ります。
そうすることで、均等な太さの伸ばしランナーを作ることが可能です。
引っ張る速度を速くすれば細く、ゆっくり引くと太めに仕上がりますので、ちょうどよい太さになるように調整してください。

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伸ばしランナーが出来たら、真鍮線にぐるぐると巻き付けていきます。
この際、プラスチックの素材によってはパキパキと折れてしまうものもありますので、その場合は違うキットのランナーで試してみてください。
真鍮線に巻き付けたら、両端をテープでしっかりと固定します。

固定したら、鍋にお湯を沸かし、上からどばっとかけて形状を記憶させます。
テープで固定しておかないと、お湯をかけた際に元に戻ろうとしてほどけてしまうので要注意。
手で持つとやけどしますからかならずテープで留める必要があります。

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形状を記憶させたら、切り出します。
真鍮パイプからスプリング状になった伸ばしランナーを外し、円になった内側からクラフトナイフの先で切断していきます。

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切り出したパーツを接着して、輪っかにしていきます。
切断面が向き合っていませんので、ピンセットでつまんでリング状になるように矯正します。
そのあと、切断面を接着してリング状にします。

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リング状になったら、割り箸に両面テープを貼り付け、その上に並べていきます。
このあと、Mr.カラーのつや消しホワイトでスプレー塗装した後、タミヤのエナメルカラーのレッドで帯を入れていきます。
かなり小さいパーツなので、筆は良いものを選びましょう。

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完成するとこんな感じになります。
小さいパーツのため、ピンセットでつまんだら飛んでいったり、塗装を失敗したりとミスも多いのですが、大量に作れますので諦めずにコツコツ作業するのが大切です。
割と目立つパーツでもありますので、自作、お勧めですよん。