艦船模型のディティールアップ方法はいくつもありますが、その中でもお勧めの一つが、浮き輪の製作。
グレー一色が多い軍艦において、浮き輪は白と赤のコントラストなのでかなり目立つパーツです。
船体にモールドされている場合が多いですが、もっさりしてますので潔く削り取って、自作のパーツに取り替えちゃいましょう。
用意するもの
・ランナーの余りパーツ
・ろうそく
・0.5mmの真鍮線
作り方は至って簡単です。
まず、直径0.2mm~0.3mm程度の伸ばしランナーを作ります。
伸ばしランナーを作るときは、一カ所を熱するのでは無く、2~3cmをまんべんなく熱して、全体が柔らかくなったら一気に引っ張ります。
そうすることで、均等な太さの伸ばしランナーを作ることが可能です。
引っ張る速度を速くすれば細く、ゆっくり引くと太めに仕上がりますので、ちょうどよい太さになるように調整してください。
伸ばしランナーが出来たら、真鍮線にぐるぐると巻き付けていきます。
この際、プラスチックの素材によってはパキパキと折れてしまうものもありますので、その場合は違うキットのランナーで試してみてください。
真鍮線に巻き付けたら、両端をテープでしっかりと固定します。
固定したら、鍋にお湯を沸かし、上からどばっとかけて形状を記憶させます。
テープで固定しておかないと、お湯をかけた際に元に戻ろうとしてほどけてしまうので要注意。
手で持つとやけどしますからかならずテープで留める必要があります。
形状を記憶させたら、切り出します。
真鍮パイプからスプリング状になった伸ばしランナーを外し、円になった内側からクラフトナイフの先で切断していきます。
切り出したパーツを接着して、輪っかにしていきます。
切断面が向き合っていませんので、ピンセットでつまんでリング状になるように矯正します。
そのあと、切断面を接着してリング状にします。
リング状になったら、割り箸に両面テープを貼り付け、その上に並べていきます。
このあと、Mr.カラーのつや消しホワイトでスプレー塗装した後、タミヤのエナメルカラーのレッドで帯を入れていきます。
かなり小さいパーツなので、筆は良いものを選びましょう。
完成するとこんな感じになります。
小さいパーツのため、ピンセットでつまんだら飛んでいったり、塗装を失敗したりとミスも多いのですが、大量に作れますので諦めずにコツコツ作業するのが大切です。
割と目立つパーツでもありますので、自作、お勧めですよん。