SAPPHIRE RADEON RX 6800 Nitro+を買ってみた

長年、RADEONといえばNVIDIAのGeForceシリーズに一歩から二歩及ばず、値段は安めだけどハイエンドでもGeForceのミドルハイクラスの性能で、いまいちビミョーといった立ち位置でしたが、とうとうというか、ついにGeForceを射程に捉えたRADEON RX6800シリーズ。
GeForce RTX 3000シリーズと比べると、性能的には同程度でもコストパフォーマンスに優れるということと、やったぜAMD!ということで売れに売れまくっている…というか、弾数が少なすぎて見かければラッキーといった感じです。

たまたま、会社の昼休みのあとにArkにふらりと立ち寄ったところ、SAPPHIREのRX 6800 Nitro+と、ASRockのRX 6800XT Taich Xが店頭在庫があるではありませんか。
Webでは完売になっていますが、どうやら店頭在庫は別扱いらしいようです。
一瞬、6800XTにすべきか悩みましたが、筐体の容量が少ないThermaltakeのLevel10の場合、内排気タイプのビデオカードだと、発熱が大きいとCPUの冷却が厳しくなることと、そもそもそこまで3Dパワーを要するタイトルが我が家にはない!ということで、6800無印を買ってきました。

3連ファンが目を引くデザインの、RX 6800 Nitro+。
ニトロプラスというと、どうもゲームメーカーの方が真っ先に思い浮かびます…。
しかし、巨大なビデオカードですよね。Level10がリリースされた11年前はGeForce GTX 280とかでしたからねぇ…。

今まで使っていた、GeForce GTX 1070とのツーショット。
GTX1070がちっちゃく見えます…。
といっても、基板のサイズは同一程度で、GPUクーラーが馬鹿でかいのですよ、RADEON RX 6800 Nitro+。

 

後ろにある吸気ファンまであと2mmくらい、というギリギリなサイズで収まった、RX 6800。
拡張スロットのブラケットよりもクーラーがはみ出しているため、一番上のPCI-e x16スロットに装着するとケースの蓋が閉まらず、しょうがないのでPCI-e x8スロットに装着しています。
といっても、性能低下は誤差程度らしいので、問題は無いでしょう。
ケースの蓋を閉めてしまうと、中身はまったく見えないので、せっかく光るギミックが無駄になっています。

RX 6800でWorld of Warshipsを遊ぼう

性能的にGTX 1070でも十分と思われるWorld of Warshipsですが、RX 6800で遊んでみることにします。
しかし、WoWs用にRX 6800ってもったいないような…。

当然、グラフィックスを超高にしても、UWQHD(3440×1440)程度の解像度では余裕でモニターのリフレッシュレート60Hz以上のフレームレートをたたき出します。
正直、GTX 1070と体感差ではそれほど変わりません。

ただ、大きく変わった点が2点あります。

1つめは、3Dの描画がGeForceとRADEONではかなり違うということ。
RADEONのドライバのシャープネス設定が強めなのかもしれませんが、GeForceは全体的に柔らかい描画なのに対し、RADEONはかなりカチッとしたシャープな画像になります。

RX 6800での夕立。
GeForceを使っているときよりも、手すりや張り線などがシャープになっています。
実際のゲーム画面でみると、より際だって見えます。

原寸で表示した、砲塔周り。
ジャッキステーが綺麗に表示されてます。
特に、艤装がごちゃごちゃしている戦艦とかだと、かなりGeForceと印象が異なります。

2番目の違いは、騒音が減った、という点。
最新のハイエンドビデオカードには荷が軽いタイトルということもあり、ブロアーファンが元気に回っていたGTX1070に比べ、ヒートシンクも大型化されたRX 6800は稼働中も60℃程度で安定し、ファンもゆるやかに回っている状態で極めて静かです。
発熱が少なくなるのは、Level10で使うビデオカードとしては理想です。

さて、そんなこんなで運良く入手できたRX 6800、いろいろ遊んでみたいと思います。
その前に、いつ死んだかわからないメモリの修理が先決だなぁ…。

3万円台で購入可能な3Wレーザー刻印機、DAJA-J3を買ってみた

Amazonでレーザー刻印機を買ってみました。
いろいろありますが、選択基準は

  • そこそこ広い刻印エリア
  • 出力3W
  • お値段3万円程度

という条件です。
購入したのは、こちらの「DAJA-J3」というモデル。
中国製の激安CNCレーザー彫刻機です。
メーカーはCcfoud?らしいのですが、中国製品によくあるように、OEM元が不明でAliexpressではほぼ同一製品がいろいろなブランドで販売されています。



DAJA-D3の特徴

このモデルの良いところは、ワークエリアが150×170mmと広いところ。
アマゾンで買える他の製品は、大抵80mm四方とかの製品が多いので、4倍以上広い計算になります。
特に、長い帯状のものに刻印を入れたい場合は、DAJA-J3に軍配が上がります。
その分設置場所は取りますが、大は小を兼ねる、ということで使い勝手では上です。

また、レーザーパワーが比較的高い3Wという点も良いところ。
といっても中華製のレーザーユニットって出力結構いい加減らしいので、ちゃんと3W出ているかは謎ですが…。
AliExpressでは20Wとかのレーザーユニットも売られているので、加工は必要ですが交換もできそう。
ただ、20Wとか書いてあっても実際5Wとかいうこともしょっちゅうらしいですが…

あとは、USBメモリに入った画像をPCなしで直接出力できたり、液晶画面でコントロールできたりするようです。
スマホからも使えるらしいのですが、私の場合はPCからの出力のみなので試していません。

Amazonから買うか、AliExpressから買うか。

このDAJA J-3、Amazonで買うと32,000円ですが、同一モデルがAliExpressだと送料込みで230ドル程度ですので、約24,000円。
Amazonで買っても中国からの発送なのですが、AmazonではC2Jジャパンという会社が扱っているので、何かあれば一応サポートを受けられそう。
全て自己リスクで安価なAliExpressから買うか、8,000円追加で支払ってサポートが期待できるAmazonで買うかは、微妙なラインです。
私はAmazonギフト券の残りがあったので、Amazonから購入しています。
海外ECサイトからの個人輸入に慣れていない方は、日本のAmazonで購入できるのは大きなメリットですね。

AliExpressで買う場合、他にも選択肢が多いので、あえてDAJA-J3を選ぶ必要は無さそうな気がします。
むしろNeje Master 2あたりがコンパクトで良さそうだなぁ…。
DAJA-J3は液晶画面が付いていて、USBメモリのデータを直接出力できるくらいがメリットです。

組み立て方法

分解された状態で届きますが、組み立ては至って簡単。
Amazonの製品説明ページから日本語マニュアルがダウンロードできますが、残念ながら組み立て方法部分は削除されています。
製品に付属するマニュアルを読んで組み立てることになりますが、英語のページがあるので大丈夫です。
水平シャフトをネジ4本で取り付け、プラスチックの脚をネジ8本で取り付けるだけですので、悩むことはありません。

組み立て終えたら、USBケーブルでPCと接続します。

パッケージにはこんな感じで格納されています。
一応、目を保護するためのサングラスも入っていますが、耳にかける部分のバリがひどいのでヤスリ掛け必須です。
また、DAJAのロゴがものすごく自己主張が激しい位置に印刷されています…。
私は邪魔なので動作確認を終えた後に、シンナーで消してしまいました。
補償が効かなくなる可能性が高いので、動作確認してからにしましょう。

ACアダプタは、12V5Aという、かなり大容量のものが付属しています。
これであれば15W程度のレーザーユニットに交換しても十分そうな気がします。

ドライバーとアプリケーションのインストール

むしろ、これが最大の難関。
ドライバはUSBメモリに入って製品に付属してくるのですが、中国製USBメモリって、なんか怖い感じが…。
ESET最新版の検出能力を信じつつ、PCにえいやっと差し込んで見ると、警告は何も表示されずに、ツールが一式圧縮された7zファイルが1つだけ入っていました。
Amazonのレビューを読む限り、最初の難関は“USBメモリが壊れている”ことらしいです…。

USBメモリの中身はどのようになっているかというと、

こんな感じです。わからん。
という訳で、日本語訳にしてみました。

8番目の項目が、Deeplだと謎な日本語になっていますが、要するに素材別の出力調整表です。
むしろ6番目のほうが意味がわかりませんが、動画しか入っていない上に意味不明なので無視してよいでしょう。
必要なのは、1番目のフォルダにあるユーティリティと、9番目のフォルダにあるドライバファイルです。
1番目のフォルダにもドライバが収録されていますが、9番目のフォルダにあるドライバの方がタイムスタンプが新しいので、こちらを利用しました。

インストールする際の注意点ですが、日本語Windows環境の場合、フォルダ名に中国語が含まれていると、インストーラーが正常に動作しません
ですので、9番目のフォルダに入っている“CH341SER.EXE”というドライバファイルをデスクトップなどにコピーしてから実行する必要があります。

ドライバーをインストールし終えたあとは、1番目のフォルダにある“雕刻软件”(彫刻ソフトウェア)というフォルダを適当な名前にリネームし、PCに保存します。
実行ファイルも“J3-软件1.exe”なんていう名前になっていますので、適当な名前に変更しておきましょう。

サンプルフォルダに入っている画像。
さすが中華製…と苦笑せざるを得ない、イカれたした内容となっております。
著作権って美味しいんですか。

刻印してみよう

アプリを起動してみます。

おお、日本語になっていますね。
マニュアルだとわかりづらいので、ささっと画像を刻印するときの手順をご説明します。

①DAJA-J3の電源を入れたら、右上にある「設備と接続」ボランを押すと、緑のランプが点灯し、接続が完了します。
※↑では接続した状態のため、ボタン名が「設備と切断」になっています。

②次に画像を開くボタンを押して刻印したい画像を開きます。
画像を開くと、DAJA-J3のレーザーユニットが移動します。
移動してレーザーユニットから出ているレーザー光が、刻印の中心となる部分になります。
ソフト上で画像の位置をずらすと、ずらした位置に応じてDAJA-J3側も移動します。

③ソフトウェア上で、刻印サイズの調整も可能です。
この方法がわかりづらいのですが…画像を配置した後、右下にある「幅」に出力したいサイズを入力し、enterキーを押します。
そうすると、縦横比を保持した状態で、指定サイズに縮小・拡大されます。

④彫刻の深さを調整します。
レーザーパワーは常に100%で良いと思います。
レーザーパワーはその名の通りレーザーの出力レベルを調整し、彫刻の深さはヘッドの移動速度を調整します。
彫刻の深さの値を上げると、ヘッドの移動が遅くなり、照射時間が長くなる=深くまで掘ることが可能です。
とりあえず、刻印の場合は20~30%くらいが良いでしょう。

⑤設定が終わったら、プレビューの位置ボタンを押して、刻印範囲を確認します。
刻印エリアをヘッドが周回して表示してくれます。

⑥準備が終わったら、スタートボタンを押して彫刻を開始します。

サンプル出力

1X3材に、彫刻の深さを50%の設定で刻印してみたのが、こちら。

まあまあの精度で掘れてますね。
木材の軟らかい部分は燃えやすいので深く刻印され、年輪の部分や節に近い部分は堅いため、浅めになっています。
深い部分で1mm程度まで削られています。

船体の部分ですが、黒ベタなのですが格子状の仕上がりになっています。
紙に刻印する場合は気にならないのですが、木材だと凹凸になるので結構目立つようです。

彫刻制度ですが、いろいろなものに出力して感じた印象だと、0.3mmくらいの細さが限界そうな感じです。
レーザーパワーが強すぎると削られる部分が増えますので一概にはいえませんが…。

使ってみての感想

革や紙、木材などでいろいろ試してみましたが、十分に使えるレベルかと思います。
主目的は革への刻印なので、3Wの出力でも十分そう。
切断がメインとなると足りなさそうな気がします。

レーザーパワーはそのまま作業時間に直結しますので、1.5Wよりも3Wの方が半分の時間で作業が終わります。
特に面積が大きい場合、1時間かかるような場合もありますから、レーザーパワーが強いことは重要な要素だと思います。
Amazonで購入できる、3Wのレーザー刻印機としては、良い方ではないでしょうか。

Neje製のものと比べると、こちらの方が外観がダサい、かさばるというデメリットはあるものの、むき出しのNejeと違ってモーター類はプラスチックカバーの中にあるので、作りとしては良い気がしています。

Tier8日巡、最上の面白さについて語ってみる

WoWsのTier8巡洋艦、最上。
最初は軽巡洋艦として155mm砲を搭載していましたが、もともと203mm砲を積むように設計されていたこともあり、後に改装され203mm砲に換装されました。
WoWsでも実史同様に、155mm三連装砲と203mm連装砲に換装が可能です。

Tier8なのでTier10マッチングもあり得る艦ですが、Tier6~8のマッチングだと使いようによっては無双を誇り、Tier8~10のマッチングでは油断すると即バイタルを抜かれ大ダメージと、日巡っぽいピーキーさが楽しい艦でもあります。
癖が強い分、使い込むほどに面白くなるというか、強さを引き出せる艦だと思います。

最上のメリット

  • 155mm三連装砲×5基と、射角は限られるが最大1斉射で15発も撃てる主砲。
  • 火が付きづらいHE弾でIFHEでさらに燃えにくく…といっても数撃ちゃ燃えるので、戦艦にもそれなりにダメージを与えられる。
  • 隠蔽特化で発見距離9.5km。射程距離10Kmの置き魚雷がかなり使える。
  • 155mmでも腹を見せた巡洋艦にたたき込むAPは威力抜群。

最上のデメリット

  • 装甲が…ボトムマッチングだとボコボコにされる。縦でもバイタル抜かれる。
  • 日巡らしく対空火力が貧弱で、高Tierの空母が怖い。爆撃機で10Kダメージとか持って行かれる…
  • ヘイトを稼ぎやすく、集中砲火を浴びやすい。特に高Tierだと真っ先に狙われる。

最上はやっぱり面白い

上のメリット・デメリットを見て頂ければわかるように、慣れないと使いづらいというか、あっという間に沈む艦です。
ただ、ヘイトを稼ぎやすい=敵からすれば面倒な艦なわけで、上手く乗りこなすと活躍してくれる艦でもあります。

最大のメリットはなんといっても5基15門という数の暴力を誇る155mm砲。装填時間10秒で、1分あたり90発もの主砲を撃ち出せます。
駆逐艦に乗っている場合、最も出会いたくない敵の1つだと思います。
まあ、だから真っ先に戦艦や重巡から狙われるんでしょうけどね…あと、空母。

そんなピーキーさが際立つ最上ですが、気づいたら約3500戦中800戦と、ダントツにプレー回数が多い艦となっておりました。

最上の戦い方

マッチングによって異なりますが、基本的なプレースタイルは同一です。

  • できれば島影などの死角から敵艦を燃やす。
  • 無理して後部の第4・第5砲塔は使わず、角度を抑えて前方の主砲3基を使う。
  • 隠蔽特化はオススメ。戦艦に追い回された時など隠蔽魚雷がかなり役立つ。
  • 開けた場所で撃つときは状況をよく見る。場合によっては即ボコボコにされる。
  • 高Tierマッチングの場合、むやみに撃つとすぐに見つかるので、撃たない我慢も必要。
  • かといって芋ってると火力として貢献できないので、時には前にでることも必要。

あっさりとバイタルを抜かれることもあり、最前列に立って撃ちまくるのは避けた方が良いです。
かといって主砲の射程距離が15.7kmなので後ろで芋ってるとまったく活躍できません。
島影をうまく使いつつ、隠れながら攻撃し、時には大胆に攻め入る、あるいは置き魚雷で撤退戦を粘る、といった戦い方になります。

隠蔽特化+置き魚雷はかなり使える組み合わせで、高Tierのマッチングでボコボコにされて瀕死の状態でも、9.5kmという被発見距離を生かして、向かってくる敵艦に12km弱くらいの距離から魚雷を置いておくと、案外よく当たったりします。

Tier10のマッチングでTOPの成績を取れると、かなり嬉しかったりします。
Tier2つ分の性能差は正直かなりでかいです…

1年以上前になりますが、だいぶ活躍できた時の戦果。
魚雷命中6ってのは、かなり良い結果だと思います。通常、当たっても2、3発くらいかなぁ…

現時点での、最上の戦果。かろうじて勝率5割を超えるくらいです。厳しい…。
艦艇撃沈数が1を切る0.8と、悲しい数字になっています。
艦艇へのダメージが、自HPを上回っているのがまだマシなところか…。個人的に、艦艇へのダメージが自分のHPを上回らないと、仕事したことにならないように感じるのです。

皆さんも、是非最上で遊んでみましょう。
…とかいいつつ、最近はアンカレッジが楽しくなりつつあります。
煙幕持ちっていいよね…