アオシマ 1/700 雪風を陽炎(改修前)に改造してみた

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“やっと会えた!陽炎よ。よろしくねっ!”


LionRoar製の陽炎型エッチングパーツセットを使ってフルカスタマイズするために購入したのですが…キットは割と簡略化されている感じ。
船体に窓も一切なし、舷外電路もなし、艦尾の爆雷投下軌条もなければドアのモールドもかなりビミョーな感じ…というようにかなり手を入れる必要があったため、フジミの雪風を買い直してそちらをフルカスタマイズして作ってみました。
で、残ったアオシマの雪風をどうするか…と思って放置していたのですが、扶桑を作るついでに一緒に塗装していたら、いつの間にか完成してしまいましたwww
結局、そのまま作っても雪風がダブるので、改装前の12.7cm連装砲×3に改造して、陽炎として作ってみました。
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艦橋脇のカッターを支えているボートダビットは実際には違う形状なのですが、キットに付属していなかったので違うもので代用。
本当はもっと寝ている、潰れた?マークに近い形状のものだったりします。
鎖は思ったよりもディティールがしっかりしていたので、キットのモールドをそのまま使っています。

手を入れた箇所は、
・艦橋の窓のエッチングパーツ化
・手すりおよびリノリウム押さえの追加
・マスト自作
・一部扉のエッチングパーツ化
・張り線
といったところ。
全体的に簡略化されているキットなので、あまり細かいところまでは手を入れていません。
また、スキッドビームなどの一部パーツはフジミの雪風のパーツを使用しています。
フジミのパーツ、プラスチックのインジェクション成型にもかかわらずちゃんと穴が抜けていたりと、細かいんですよね~
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マストは電探が載っていないため、シンプルな形状になっています。
改装後のキットのため、改装前のマストを自作しました。
後部マストと太さをあわせるため(手抜きで前部マストだけ自作)、柱は0.5mmの真鍮線を使い、横に伸びている部分は0.3mmの真鍮線を、一番上の部分だけ0.2mmのピアノ線をハンダ付けしています。
横方向のトラス?は伸ばしランナーを使いました。
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艦名を入れないと浦風と違いが分からないので、艦名を記入してみました。
文字はどうやって入れようか…と悩んだのですが、結局
1,Webから写真を取り込む
2,photoshopで印刷時に1/700サイズになるようにdpiを変更
3,Illustratorに貼り付けてパスにトレス
4,宛名ラベルに印刷
5,クラフトナイフで文字の部分を切り取り、マスク
6,白で塗装
という方法にしました。
黒い影の部分は細すぎるので入れていません。

ウェザリングは本体がかなりアッサリしていることもあって、かなり強めに入れてみました。
いつもながらのお気軽適当ウェザリングで、実質30分ちょいくらいしかかかってません。

 

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改装後は25mm機関銃が載っているところに、12.7cm連装砲の2番砲が載っています。
あと、艦橋の後ろにある電探操作室?がありませんので、外見はスッキリしています。
窓の位置を適当に開けてしまったため、実はだいぶずれていますorz
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徐々に増えてきた我が艦隊。
いやー、駆逐艦が多いですねぇ。

フジミ 1/700「足柄」純正エッチングパーツ使用 完成しましたー!

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出撃よ! 戦場が、勝利が私を呼んでいるわ!”


フジミのスポット生産品、特SPOTシリーズのNo.10、足柄です。
フジミ純正のエッチングパーツが付属しますが、かなりパーツ数も多く、精巧に作り込むことが可能です。
このキットは3隻目に作ったものなので、出来映えとしてはうーむ…といったところも多々あります。
フルハル金剛→フルハル長門→足柄→子日→大井→雪風→伊168→浦風→陽炎→まるゆ、という順序で建造して、現在は扶桑と阿賀野に仕掛中。

フジミのエッチングパーツって純正のフィッティングの良さと適度な厚みもあって、加工もしやすくてオススメです。
精密さにおいてはLionRoarやFlyHawkなどの方が上ですが、こちらはかなり薄く、扱いは格段に難しいと言えます。
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船体が反っていたので、補正中の図。
艦の左右にスペーサーがわりのやすりを置き、接着剤で底面を固定したあと、HDDを重石代わりにおいて反った状態をなおします。

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窓はすべて0.5mmのピンバイスで穴を開け直します。
誤って1本ドリルを追ってしまい、買い直すことに…
これだけでも、かなりディティールが細かくなった印象になります。

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アンカーチェーンは模型用の鎖を使って再現。
引き込み口は0.8mmのピンバイスで穴を開け、中に鎖を押し込みます。
キャプスタンは伸ばしランナーの細いものを接着、チェーンを巻き付けて上に太めの伸ばしランナーのスライスを乗せて接着しています。

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窓枠を付属のエッチングパーツに変更。
ブリッジ左右にある対空機銃のスポンソンもエッチングパーツに交換しています。

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煙突はキャップパーツを装着後ルーターで穴を開け、ファンネルキャップなどのエッチングパーツを取り付けます。
重巡独特の曲がった煙突が特徴的です。
手すりも切り取ったエッチングパーツを曲げて、瞬間接着剤で固定していきます。

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別の角度から。
サーチライトや対空機銃用の台座がものすごく細かいです…
これだけ作るのに、平日と言うこともあって2~3日くらいかかっています。

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ブリッジの屋上にある双眼鏡を作ってみました。
実際の双眼鏡は20cmだそうですが、今回作ったものは0.4mm程度なので28cmくらいになってしまっています。
これ以上小さいと、逆に円筒形に見えなくなってしまうので、これくらいが妥協点かな…

 

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どれくらい小さいかを比較するため、PCで使うミリネジと比較。
すげー小さいのがわかると思います…

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ホースリールはエッチングパーツのものと交換。
ホース部分は伸ばしランナーを白く着色して輪切りにし、エッチングパーツに固定しました。

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徐々に組み立てが進んでいます。
見ているだけでも楽しいひとときですw
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一度張った空中線を撤去、再度0.15号ワイヤーで貼り直し中。
2番砲塔、4番砲塔上の空中線支柱はあまりにも細すぎるため、最上部の柱のみ後ろからエッチングパーツを削り出したものを接着、2重にして強度を上げています。

以下、完成した足柄です。
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完成した足柄。
空中線はとりあえず近所で売っていた1号のテグスを使用してみましたが…うーん、やっぱり太いか。
マストの部分とか補強が必要なので、今度0.1号買って貼り直しすることにします。

やっぱり納得がいかないので、すべて0.15号のナイロン糸に張り替えました。
船首のポールは空中線のテンションがかかることを考え、0.3mmの真鍮線に交換。
なるべく深いところまでピンバイスで穴を開け、しっかりと固定しています。
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ブリッジ中心。
主砲は旋回できるように固定されていませんが、空中線を張ったため触ることは不可です。
もっとも、エッチングパーツの塗装が剥げやすいので、お触り厳禁。
触ると怒られます。

手すりやクレーン、階段などエッチングパーツによる細かいパーツてんこもりなので、1/700とは思えない細かさ。
っていうか細かすぎて肩こりまくり。
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設計者の平賀譲氏が出張で不在なのをいいことに、勝手に海軍が設計図を書き換えて搭載してしまった魚雷発射管が特徴的です。
上部にカタパルトと艦載機のスペース、下部に魚雷発射管としていますが、艦内に爆発物である魚雷があるのは誘爆する可能性を考えるとかなり危険そう。
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正面。
巡洋艦ならではの精悍な顔立ちです。
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ブリッジの後ろの空中線は結構難儀しました。
凄い方々はここに滑車まで再現していますが、今回はストレートに配線するにとどめました。
1/700は奥が深い…
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上部より。
うーん、美しい艦ですねぇ。
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艦載機のプロペラはアオシマの長門に付属したエッチングパーツの残りを流用。
2枚ペラだったので、プロペラだけ切り落とし、瞬間接着剤で固定しています。

0.1mm真鍮線でリノリウム押さえを再現してみる

リノリウム貼りの甲板ですが、そのままではのっぺりしているので、リノリウム押さえを再現してアクセントを付けると良い感じになります。
リノリウム押さえに使う真鍮線ですが、1/700スケールですと0.1mm(実寸換算7cm)程度の真鍮線がよさそうです。
しかし、残念ながら0.1mmの真鍮線が入手困難(製造メーカーが倒産してしまったらしい)で、店舗や通販で購入できるのは0.2mm~あたりの太さのものしか売られていません。
代わりになるものを…と探していたところ、金属の錆などを落とす真鍮ブラシのブラシ部分が太さ的にも使えるかも?と思いつき、チャレンジしてみました。

 

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真鍮ブラシですが、使用されている真鍮線は約0.1mm~0.15mm径となります。
上の写真のブラシは、東急ハンズで売られていた、一番真鍮線が細かったもの。
このブラシ部分は束ねられた真鍮線を、U字の金具で深いところに埋め込んでいますので、木製の柄から引っこ抜いて使用します。
そのまま引っこ抜くのは大変というかまず無理なので、木の柄の部分をニッパーなどでバキバキと刻んでいくと、簡単に取り外し可能です。
※写真のブラシの、左上が欠けているのは真鍮線を取り外したためです。

真鍮ブラシに使用されている真鍮線径は0.1~0.3mm程度と、かなりばらつきがあります。
ネットで売られているものはスペック表記がないものも多いため、太さが確認できません。
近くのホームセンターなどで、真鍮線の太さを確認してから購入されると良いかと思います。
※真鍮ブラシはホームセンターなどに行けばいろいろ売っています。

 

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引っこ抜いた真鍮線。
太さは0.2mmのピアノ線と比較してもかなり細いため、おそらく0.1mm~0.15mm程度(たぶん0.15mm?)と思われます。
ブラシで使うために波状の加工が施されており、さらに埋め込むためにV字型に曲がっているため、まっすぐに直します。

 

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ブラシ用の真鍮線は硬化処理がなされているため、そのままではまっすぐに加工できません。
そのため、焼き鈍し処理を行います。
350℃程度を加えればいいのですが、そのあたりの温度を安定して加えることは難しいので、ろうそくの先で軽く熱して焼き鈍しを行います。
あまり時間をかけてしまうと溶けてしまうので、さっと炙る程度でOK。
赤熱するまで加熱する必要はありません。
指で簡単に曲げられる様になれば、焼き鈍しは完了です。

 

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焼き鈍した真鍮線は表面が焼けて変色してしまうため、サンドペーパーで表面を磨きます。
私は1000番のスポンジヤスリを使っていますが、サンドペーパーよりも弾力があり、使いやすいのでオススメです。

真鍮の色が戻ったら、まっすぐになるように加工します。
加工に使うのは、真鍮板と真鍮ブロック。
真鍮板の上に焼き鈍した真鍮線を載せ、真鍮ブロックで押さえ込んで、ゴロゴロと転がしながらまっすぐに伸ばしていきます。

真鍮線を伸ばすには、素材と同じく真鍮のブロックと真鍮板を使うことをお勧めします。
安価なアルミブロックなどを使うと、真鍮線の表面にアルミが付着してしまい、色がシルバーがかってしまうので、よろしくありません。
この方法で伸ばす場合には、素材と同じ金属を使うことが一番良いと思います。

※下に置く板ですが、真鍮製よりもステンレス製のほうがいいかもしれません。詳しくはページ下記を参照してください。

 

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まっすぐに伸ばした真鍮線。
これを適当な長さに切って、甲板に貼り付けていきます。

接着には流し込みタイプのプラスチック接着剤を使っています。
プラスチック同士を接着させるもののため、真鍮線は強固にはくっつきませんが、プラスチック側を溶かすため、触っても剥がれない程度には接着可能です。
ただし、上からマスキングテープを貼ったりすることなどは出来ませんので要注意です(かんたんに剥がれます…)。
また、指やピンセットで強く押したりすると、アッサリと取れますのでこれまた要注意。

瞬間接着剤を使った方が接着力は上ですが、白化現象を避けたいことと、細かく位置を調整したあとにそのまま接着できない(接着剤塗布→接着なので、先に仮置きによる位置調整ができない)ため、流し込みタイプの接着剤を使用しています。

 

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途中まで加工した阿賀野の甲板。
手すりを付ける際にリノリウム押さえがあると浮いてしまうので、舷側に近い部分は0.5mmほど空けておきます。

 

阿賀野のリノリウム押さえ

こちらは張り終えた阿賀野の後部甲板。
接着剤がはみ出した部分などは、あとで塗装することで補修可能です。

貼り付けていくのはかなり手間がかかりますが、効果絶大です。
貼り付けたリノリウム押さえはそのままでは金属の光沢がかなり目立ちますが、組み立てたあとにつや消しクリアーを塗装すると光沢を抑えられます。
ゼヒ、お試しあれ。

なお、駆逐艦は真鍮ではなくブリキだったという記録もあります。
ブリキの場合は極細電線で使用されている芯線を使うのが一番安上がりです。
こちらをまっすぐ伸ばす場合は、アルミのさいころとアルミ板があると便利です。

 

Amazonで線径表示がある真鍮ブラシのなかでも、もっとも細いのがこれ。
0.14mmの真鍮線を使用しています。

 

真鍮を延ばすのに便利な真鍮ブロックと真鍮板。

 

駆逐艦の場合は、こちらのアルミのサイコロがオススメです。

 

リノリウム押さえの接着には、流し込みタイプの接着剤が便利。
接着方法については、下記の記事で補足していますので、宜しければご参照くださいませ~

リノリウム押さえの接着方法

 

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2014/6/22 追記

真鍮線を伸ばすときに使う真鍮板ですが、真鍮板だと表面が汚れやすく、こまめにメンテしないと表面の汚れが真鍮線についてしまい、くすんだ状態になってしまいます。

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くすんだ状態の真鍮板。
このような状態で加工すると、真鍮線が汚くなってしまいます。

作業をする際、板側は真鍮ではなく、ステンレスのほうが良さそうな感じです。
ステンレスは固いためアルミのように真鍮線に銀色の金属粉が付着することもありません。
金属サイコロ側は真鍮線と擦れるためアルミだと銀色になってしまいます。
こちらは真鍮ブロックのほうが便利でした。
ステンレス製のさいころなどがあれば、代用できるかもしれません。