各社の1/700 手すりエッチングパーツを比較してみる

1/700の艦船をぐぐっとディティールアップしてくれる、手すりパーツ。
ライオンロア、フライホーク、MKモデルといった各社からリリースされていますが、私が買ったものの中から、それぞれの出来について比較したいと思います。

 

■ライオンロア R7028 WW2 日本海軍 手すりセット 3

ライオンロア製の手すりセット。
今まで使った製品のなかでも、ダントツに細いのがこれ。

さらに、
・間隔の短いチェーンタイプ(たるみがあるもの)×5本
・間隔が広いチェーンタイプ×5本
・たるみの無い直線タイプ×2本
・1段手すりが2種類×各2本
・下段がメッシュになっている手すり×2本
・艦首用の角度が付いているものが2種類×各2本
とボリュームもたっぷり。

長さは1本あたり14cmとそれなりにボリュームがあります。
ただし、個人的には直線タイプの手すりが5本あるとうれしかったですね…結構このタイプ使いますので。

素材はステンレスなので、独特のこしというか、反発力がありますので、扱いは少々難しいです。
ただし、激細なのですぐに曲がりますし、硬さはありません。
激細なぶん、接着面積も激細ですから、扱いは一番難しいです。

 

手すり

フィルムにゴミが付いているので汚いですが…これくらい、ダントツに細いです。
これを使ってしまうと、他の手すりが太すぎて違和感ありまくり。
逆に、他のエッチングパーツとのバランスを考えると、すべて同じ細さで揃えないと違和感があるので、使いづらいときもあります。

 

手すり 

割と貴重な、下段がメッシュ状になった手すりも付属します。
一部の駆逐艦とかで使われていたタイプかな…?

 

DSC_2401

 

大井に使ってみたのが、こちら。
きわめて細いのが解りますでしょうか。
縮尺としてはこれくらい細いほうが違和感は無いのですが、他のエッチングパーツと組み合わせて使うと、細すぎて違和感がある場合もあるので注意です。
でも、単体で使うと、ずば抜けて細くて良い感じです。

 

■ライオンロア LE700023 日本海軍 手すりセット 2

こちらは同じライオンロアですが、型番が異なる旧製品(?)。
1本あたり14cmとR7028と同じですが、
・チェーンタイプの間隔が短いもの×6本
・チェーンタイプの間隔が長いもの×6本
・艦首用の角度が付いたもの2種類×各2本
と、本数は少なめになっています。

また、割と太さがあり、フライホークと同じくらいです。
ただし、厚さはぺらっぺらのステンレスですから、厚みはないのに太さだけはあるという、ちょっと違和感のある仕上がりになっています。
薄いので接着が難しいのも、ライオンロアならではといった感じ。

 

エッチング 手すり

上のR7028に比べると圧倒的に太さが違うのが解ります。
でも、厚さはないのでペラペラ。ちょっと違和感があります。

 

エッチング 手すり

艦首用の角度がついたのはこんな感じ。
角度はかなりおとなしめです。

 

DSC_2409

使用例はこちら(阿賀野)。
側面から見ると真鍮製くらいの太さがあるにも関わらず、薄っぺらいのが解りますでしょうか。
ちょっと、イマイチな気がします。

 

■フライホーク FH700019 日本海軍 手摺 錨見台

真鍮製で使いやすい、フライホークの手すりセット。
支柱の間隔は広めタイプの1種類のみ。
1本あたり11cmと短めですが、そのかわり、チェーンタイプが8本、直線タイプが6本と数は多め。
ジャッキステーと1段手すりも少し付いてくるので、汎用性があって便利です。
鎖見台も4つ付いてくるのが貴重かもしれません。

細かさはライオンロアのLE700023と似ています。
フジミなどの純正エッチングパーツに付いてくる手すりよりも、心持ちちょっとだけ細いかな、といった感じです。
真鍮製で、厚さもそこそこあるので取り付けや取り回しは簡単そうです。

 

DSC_1711

真鍮製の手すり。
なんとなく、2段目(真ん中)のチェーンの位置が下にずれているような気がします…

 

DSC_1714

ジャッキステーが付属するのが、個人的にはうれしいですね。
太さもそこそこあるので、かなり使いやすそうなジャッキステーです。

 

DSC_2407

こちらの手すりは雪風に使ってみました。
真鍮の加工のしやすさ、少し厚めなこともあって接着しやすく、便利です。
今のところ、一番気に入っている手すりエッチングパーツです。

 

■KAモデル KAMS70002 日本海軍艦船用手すり

すでに手すり部分は使い果たしてしまったため、写真でご紹介。

子日

この子日で使っているのがKAモデルの手すりセット。
かなり太いほうで、フジミなどの純正エッチングパーツの手すりとほぼ変わりません。
素材は真鍮ですので、取り扱いはとても楽。

このエッチングパーツ、商品名は手すりとなっていますが、窓枠や梯子としても使えるパーツが半分以上を占めます。
手すりとして買うとちょっと物足りない(すぐに使い果たしてしまう)のですが、梯子とかは便利に使えます。
ただ、大きさがちょっと微妙というか、中途半端な感じなんですよね…

 

DSC_2403

比較用に拡大してみました。
悪くない出来なのですが、他社製と比べて手すりの柱の間隔が狭いのがちょっと気になりますね…
手すりの数が少ないので、あっという間に使い終わってしまうため、あまりお勧め出来ません。

リアル連装砲ちゃんを作ろう

タミヤ製の島風も積みプラモとしてストックされていますが、今建造中の扶桑・阿賀野の次はフライホークの超絶エッチングパーツセットで作る高雄、その後愛宕に千歳…とまだ作っていない艦が続々ありますので、いつになったら着手できるのか、全く未知数。

というわけで、先にこんなのを作ってみたので、ご紹介。

img4RLX92RA

1/700サイズのリアル連装砲ちゃん。使用したパーツは、Xパーツに付属する12.7cm連装砲に、ランナー部分から切り出した胴体、浮き輪部分は造形パテで作っています。
デフォルメしていないサイズなので、なんていうか、かなりシュール。
これ、ジャッキステー付けたら別のイキモノになるんじゃなかろうか…

後ろについているスクリューは、小さすぎるので作っていません。

 

img4TD3K8IQ

サイズ比較用に、PC用の冷却ファンを固定するためのテーパーネジと撮影してみました。
ほぼ、サイズは一緒ですね。
文字を書くときに、かなり小さいので大変でした。

 

張り線についてあれこれ

現在、艦船模型を作るときに張り線で使用しているのは、0.15号のナイロン水中線です。
0.15号のナイロン線は直径が0.064mmで、1/700スケールでは45mmとなります。
ちょっとオーバースケールですが、ナイロン線ではこれくらいが一番細いため、しょうがないところです。

imgK48319XX

実際に使用してみると上記のような感じになります。
手前の浦風はマストにキットのプラスチックパーツをそのまま使用しているので、マスト自体が太く、張り線もそこまで太く見えません。
奥の雪風は0.3mmの真鍮線でマストを作成しているため、できればもう一回り細いほうが良さそうかも、といった感じです。

imgOFW7LLN0

ナイロン線による張り線の欠点として、まっすぐに、ある程度テンションをかけて貼る必要がある、という点があります。
軽くテンションをかけて貼らないと、だらーんと垂れてしまうんですね。
しかも、ナイロンなのであっちゃこっちゃの方向に垂れるため相互に絡んでしまい、どうみても美しくありません。

さらに難しいのが、マストなどはテンションをかけると引っ張られて位置が微妙にずれるため、先に張った線が他の線をとりつけた後に見てみるとたるんでる…なんてことが多々あります。
ある程度は熱した鉄片を近づけることで張り線を収縮させ、補正することも可能そうですが、あまりテンションをかけすぎるとハンダ付けしたマストなどはパーツが曲がってしまう、なんてことも。

 

現在使っているのが、このバリバス エクセラ鮎の0.15号。800円弱の価格で30mですから、失敗しまくっても大丈夫なコストがいいところ。
ただし、無色透明ですから着色が必要になります。
着色はタミヤのエナメル塗料を使うと、被膜を薄くすることができるのでオススメ。
線が密集していないところはあとから着色すればOKですが、艦橋付近などは後から着色すると線がくっついてしまうため、先に着色しておくことをお勧めします。

張り線を接着する際、瞬間接着剤の硬化促進剤を使う方法を紹介しているサイトを多数見かけますが、私はあの促進剤って苦手なんですよね。
一番の欠点は、促進剤をスプレーしてしまうと、近くに接着しようと思った際に、接着前に接着剤が硬化してしまうこと。
接着したい箇所にすでに促進剤が付いていると、その影響で近づけただけで固まっちゃうんです。
そのため、密集して複数のパーツを取り付けたいところでの使用はできるだけ避けた方が良いと思います。
もしくは、小型の容器にスプレーし、液剤を細い筆の先に付け、筆を近づけるようにして硬化を促す方法もあります。
このほうが他の場所への影響はないので、お勧めです。

 

今まではナイロン線を使っていましたが、現在作っている扶桑から、メタル張り線を使うことにしました。
メタル製なので絡むこともなく、かつ巻癖があるので重力で垂れた感じを再現できるのも魅力。
さらに、太さも直径0.037mmという、0.05号といった製品もラインナップされているので、ほぼ実寸通りに近づけることが可能です。
購入したあゆゲッターはチタンブラックなので、着色しないで使えるのも魅力です。

現在、艦尾の艦載機用の軌条を取り付けていますので、これが終わったら艦橋の張り線ではじめて使う予定。
どんな感じか、後日レポートしていきたいと思います。

メタル線はコストが高いこともあって無駄遣いできないため、出来るだけロスを少なくするために張る部分に応じた長さ分を切り取る必要があります。
長さを測る際に便利そうなのが、ディバイダと呼ばれる道具。
海図などの距離を測定するためのもので、見た目はコンパスのような感じですが、足の両方がピンになっています。
昨日アマゾンで購入したので、今日くらいには届くかな?使ってみるのが楽しみであります。

 

実際にあゆゲッターを使って張り線をしてみたのがこちら。

1/700 戦艦 扶桑

細くて良い感じです。
コツについては、後日に別の記事としてまとめてみたいと思います。