Emission Labsはアメリカの会社ですが、真空管の製造はチェコのKR Audioに委託しているようです。
チェコのKR AudioはスロバキアのJJ Electronicと共にルーツはTESLAですので、東欧最高峰の品質と技術を持ったメーカーと言えるかと思います。
個人的な印象では、元研究部門だったKR Audioはハイエンドに特化し、製造部門だったJJは安価かつ高品位な真空管を製造している印象です。
Emission Labsの真空管といえば、とにかくデカい!パワフル!という印象。
なんせ、オリジナルよりも縦横1.5倍くらいのマッチョ仕様ですから。
オリジナルの300Bはすでに手放してしまったため写真をつなぎ合わせていますが、実際これくらいの差があります。
左が一般的な300B。真ん中はJJの300B。右がEmission Labsの300B-XLS。
300B-XLSは845とかと比べた方が良いくらいのサイズです…
CayinのA-300Bにセットして、スピーカーはELACのCL310と組み合わせてPCオーディオ用としてニアフィールドで聴いていますが、低域のドライブ能力は桁違いで、CL310の小型のエンクロージャーからは想像が付かないサウンドを奏でています。
もともとCL310は見た目の小ささからは信じられないような音を出すスピーカーですが、能率が低いこともあって、キチッとドライブできるアンプでないとなかなか真価を発揮してくれないのも確か。
そんなCL310を軽々とドライブ出来る300B-XLS、流石です。
しかも、押しの一辺倒という訳ではなく、KR譲りの繊細さも持ち合わせているのが、また素晴らしい。
しかし…いまのシーズンはいいですが、これから夏にかけて暑くなるので、そうなるとこのシステムは結構厳しそうな気がしますorz