大層なタイトルをつけていますが、艦これがきっかけでプラモを作り始めた私が何隻か作ってみて、思ったことなどをだらだらと書いてみよう、というそんなコーナーです。
メーカーごとの特色
1/700の艦船模型は、タミヤ、ハセガワ、アオシマ、フジミ、ピットロードといったメーカーが様々なモデルを販売しています。
かつては静岡模型教材協同組合に所属していたメーカー各社がくじ引きによって各種艦艇をモデル化していましたが、フジミが静岡模型教材協同組合を脱退し、シーウェイモデルを独自展開するようになってからは、各社からいろいろなモデルが登場するようになっています。
そんな各社の特色を、主観バリバリにご紹介します。
■フジミ
フジミのキットは雪風、扶桑、高雄、愛宕あたりを持っていますが、最近のキットはどれもとても細かいですね。
米粒大のパーツも大量にあり、作るのにはかなりの難易度を伴います。
パーツが細かいのはいいのですが、プラスチックパーツだとどうしてもオーバースケールになりがちなものもあり、適度に省略した方が良いのでは?と思うところも若干あったり。
ただし、このあたりは純正品や社外品も含め、エッチングパーツのアフターパーツが充実しているので、交換してしまうのも一つの手です。
また、真鍮線などを使って代替することもすることも出来ます。
いきなり最初にフジミのキットは、ちょっと敷居が高いかもしれませんが、素組みでも十分に見栄えがしますのでオススメです。
ただし、空母や戦艦をいきなり作るよりは、駆逐艦~巡洋艦くらいをまず作ってみるほうがいいかもしれません。
■アオシマ
昔からいろいろな艦船をリリースしていますが、昔のモデルはかなりモールドも貧相で、ダメダメな出来が多かったようです。
ただし、最近リニューアルされたキットはかなり力が入っており、フジミほどのやり過ぎ感はありませんが、十分に素組みでもしっかりとしたディティールを保っています。
痛アイテムも得意とするアオシマですので、艦これとのコラボ製品も数多くリリースしています。
艦これパッケージ仕様のモデルもリリースしていますが、キャラクターエッチングプレートなどが付いてくる分、かなり高くなっています。
個人的にはキャラクタープレートではなく、ディティールアップ用のエッチングパーツを付けて欲しいところではあります…
最近リリースされている艦これシリーズのモデルは、パッケージは新しいですがキットの中身はアオシマやタミヤの古いままですので、注意が必要です。
特にタミヤの島風とかは、1970年代のキットですからね…
■タミヤ、ハセガワ
古いキットしか持っていませんが、最近は新製品の投入には熱心でないようで、リニューアルしたキットなどはあまりないようです。
キットが古いためパーツ数も少なく、すぐに作れてしまう良さはありますが、かなりビミョーな感じもするので、アフターパーツによるディティールアップは必須でしょう…
積極的に買いたい、と思うキットではありません。
特に、フジミが静岡模型教材協同組合を脱退したあとは、今まではタミヤやハセガワしか出していなかった艦船を独自にキット化していますので、購入するならフジミ製のほうがオススメです。
島風と伊168、阿賀野、天龍などを持っていますが、どれもかなり古いキットで、滑り止め鋼板のモールドなどもなく、とてもアッサリしています。
見栄えするように作り込むにはエッチングパーツによるディティールアップは必須とも言えますので、難易度はかなり高いと思われます。
微妙にパーツが合わない、バリがある、反っているなんてのもよくありますしね・・・
ハセガワが久々にリリースした1/700の赤城はかなり気合いが入っていて良作らしいです。
■ピットロード
ニッチな艦船プラモをリリースすることで有名なメーカーです。
ディティールはそれなり、といった感じで、細かさから言うと、フジミ>ピットロード≧アオシマ>タミヤ・ハセガワ、といった感じです。
小型艦船はピットロード製のキットなのでかなりモールドも細かいのですが、大型艦船は中国のトランペッターに製造を委託しているため、かなりビミョーな出来のものが多い様子。
あと、キットの値段が若干高めなような気もしますです、はい。
とはいえ、ピットロードしかキット化しない艦船も多数あり、貴重なメーカーでもあります。
(私が作った中で)最初に作るのにオススメのキット
ぶっちゃけ、一番気に入っている艦娘のキットを作るのが良いと思いますが、いきなりフジミの赤城とかはチャレンジすぎな気がします。
私はまだ空母には手を付けていませんが、理由は「作り始めるとかなり大変そう」なため。
構造が複雑な上に木甲板シート、エッチングパーツなどのアフターパーツも数が多く価格も高いため、フルセットを揃えると1万円近くになってしまいます。
その上、エッチングパーツの取り付けなどにきわめて高度なテクニックが要求されますので…空母はしばらくは手を出さない方がいいのでは?という感じです。
今まで作ったキットは数が少ないのですが、オススメするとしたら以下の様な感じでしょうか。
ちょっと古いキットですが、パーツ数が少ない割にはしっかりと利根型のディティールを捉えており、組みやすくて良いキットだと思います。
ストレートで組むも良し、手すりやラッタルを取り付けるだけでもぐぐっと存在感が増します。
魚雷がある甲板の部分が塞がれている(航海中は塞いでおいたらしい)ので、ここは開口して魚雷発射管を取り付けたいところ。
かなり細かいパーツも付属しますし、作りがいがあるキットです。
有名な艦なのでアオシマ、ピットロード、フジミからリリースされていますが、ダントツにフジミのキットが一番細かいですね。
浦風と2隻セットで入っていますが、浦風ではなく他の艦として作るのもアリです。
フジミ 金剛
私が最初に作ったのが、フルハルの金剛。
フルハルとは水面下の船体部分までキット化されているものです。
最初に作ったので出来としては微妙ですが、それなりに見栄えもする、良いキットだと思います。
なんといっても、絶大な人気を誇る艦娘なだけに、作る方も多そうな感じ。
できればエッチングパーツを使ってディティールアップしたいところですが、素組みでも十分にいけてます。
ただ、パーツが多いのでちょと手こずるかもしれません。
フルハルだと他の艦と並べられませんので、フルハル版を買うと良いかもしれません。
私が初めて作ったのがFUJIMIの幸運の駆逐艦セットの1/700雪風でしたが、追加パーツなども使わず塗装も3色という状況でしたが、パーツと船体が小さすぎて死ぬかと思いました、というより、ピンセットを途中で買わなければ死んでました。
BOXさん
コメントありがとうございます。
初めて作ったのがフジミの雪風だと、かなり大変だったかと思います。
1mm程度のパーツもありますので、ピンセット必須ですよね。
私も作ってみましたが、庇や舷外電路なども細かく再現されており、秀逸なキットだと思います。
http://blog.pastime.ne.jp/waterline-series/destroyer/yukikaze/17
私は最初に作ったのがハセガワの霞で、そのあとにヤマシタホビーの吹雪を作ったのですが、ヤマシタホビーはパーツも細かくハセガワでは一体成型されているようなものまで別パーツだったりと大変でした。
しかしその分パーツの再現度も高く、バリもなくいいキットだと思います。
ゼリー状瞬間接着剤、ピンセット、ルーペがあるといいかもしれません。
琉なおひさん:
コメント有り難うございます~
ヤマシタホビーの製品は作ったことがないのですが、結構良さそうですね。
ハセガワは結構ざっくりしてるところありますよね…組みやすいんですけども。
タミヤの阿賀野型なんか物凄い精密模型で発売されたときに感動したんですが今では「アッサリ」扱いなのですか。時代の流れを感じますね。
とりあえずアオシマの陽炎型駆逐艦の砲身一体型の主砲塔成型は許さないですよ!
ハセガワの夕雲型駆逐艦も微妙な成型だったのでタミヤの駆逐艦を一杯買ってきて陽炎型と一緒に主砲塔だけスワップしたのもいい思い出です。
駆逐艦は定価200円の二割引だからふところもさほど痛まなかったですしね。
最近のフジミとかはものすごいことになっていますので、阿賀野を作ったときは組みやすいキットだと思いました。
技術の進歩って凄いですね。