1/700艦船模型建造時の台座固定のススメ

1/700の艦船プラモを作る際、お勧めなのが艦を木の台座に固定して作業する方法。
台座を付けることで船体を持つ必要がなくなり、細かいパーツの脱落や塗料の剥がれなどを防ぐことが可能です。

プラモを作っている際、知らないうちに指に溶剤や塗料が付いてしまうことはしょっちゅうですが、台座を付けておかないと舷側にべったりと塗料が付着してしまって台無し、なんてことが起こりえます。
また、舷外電路などのエッチングパーツを舷側に取り付けた場合、エッチングパーツは塗料の食いつきが悪いので、指で触ってしまうと簡単に塗料が剥がれてしまいます。
メタルプライマーである程度は対応可能ですが、それでもプラスチック部分よりも脆弱です。

そこで、艦底パーツを取り付ける前にナットを固定し、ボルトで作業用の台座を取り付けられるようにしておくと便利です。

 

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使用するのは、M4サイズのナットが一番良さそうです。
金属製のナットでも大丈夫ですが、取り付けやすさを考えるとプラスチック用接着剤で取り付けが可能なプラスチック製のナットを取り付けると楽です。
特に、駆逐艦などは艦の高さが低いため、ナットを薄く削らないと収まらない場合があります。
金属製ナットでは加工が大変ですので、プラスチックナットが便利です。
サイズについては、M3でも良いのですが、細くて艦底との接着部が頼りないため、M4サイズを使用しています。

取り付ける場所ですが、キットごとにウェイトの長さが違ったり、上部の構造物との干渉があったり…と、いろいろ制約はありますが、2個取り付けるナットの間隔は、一定の数値を決めておくと台座の穴を複数作らなくても良いので便利です。
私は、10cmを基準にして穴を開けています。

 

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台座に使用する木材は、なるべく軽い方が持っていて疲れませんので、作業がしやすくて適しています。
ラワンやアガチスといった、ホームセンターで安価に入手可能なものがお勧め。
バルサは柔らかすぎるのでドリルで穴を開けると頼りないため、使っていません。

木材の高さは、手で持って作業をするため2cmくらいあった方が便利です。

幅については、船幅よりも若干広い程度が一番良さそうです。
あまり広すぎるとウェザリング塗装など、舷側への作業がしづらくなってしまいます。
目安としては、1/700におけるサイズは下記となりますので、下記のサイズに+10~20mm程度の木材が良いと思います。
・駆逐艦:約15mm(陽炎型)
・軽巡洋艦:約22mm(阿賀野型)
・重巡洋艦:約29mm(高雄型)
・戦艦:約56mm(大和型)、約44mm(金剛型)
・航空母艦:42mm(赤城)
ただし、空母の場合は倒立マストを採用している関係で、マストを横にするとかなり幅が広がってしまうため注意が必要です。

台座の長さは、模型の全長より短いと艦首などをぶつけてしまうので、前後に2~3cmほど余らせたほうが便利です。
1m程度の木材を購入し、作る艦の種類にあわせ、のこぎりで切り出して使うと安上がりに済みます。

艦底へビスを固定するため、台座に穴を開けておきます。
この際、5mm~6mm程度の穴を貫通させておき、ネジの頭が木材の中に収まるよう、太いドリルで凸状になるよう、2段階の太さで穴を開けておきます。
大きい方の穴は15mm程度で開けています。
これくらいの穴になると、通常のドリルでは綺麗に開けられませんので、木材用のものを使います。

 

ウォッシング前

上の写真のように、舷側にウェザリングを入れる場合は全体をウォッシングしていきますので、台座に固定していることが必須となります。
台座に固定する際、艦底を台座にくっつけてしまうと、ウェザリング塗装の際に塗料が木材に回り込んでしまうことがありますので、ワッシャーを2枚程度かませて、艦底と台座に隙間を作っておくことをお勧めします。

張り線やウェザリングなどの細かい作業が終わり、完成したタイミングで取り外します。
台座があると無いのとで、作業の簡易さがまったく違ってきますから、ぜひ台座を作ることをお勧めします。
艦底にナットを仕込んでおけば、台座に固定して宅配便で配送する、といったことも可能です。
下の写真も、台座にネジで固定していますので、取り外しが可能です。

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