“作戦が悪いのよ……
あっ!いえ、私が至らなくてごめんなさい。”
重雷装艦「大井」です。
4連装の魚雷発射管を装備していますので、艦これだと大井改の状態となります。
ちなみに、大井改二は魚雷が5連装発射管になっています。
艦のほぼ半分にもおよぶ魚雷発射管用の甲板に、九二式四連装発射管を10基も搭載してしまった、一発屋な感じがたまらないです。
20射線の酸素魚雷、食らえば木っ端みじんだったでしょうが、登場した頃にはすでに雷撃戦は過去のものとなり、結局輸送艦として使われることに(T_T)
とはいえ、艦これでは雷撃能力が遺憾なく発揮されており、開幕雷撃で戦艦を吹っ飛ばすことも多数。
敵へのダメージが半端ないため、空母や戦艦を抑えてMVPを取りまくった結果、いつのまにかレベル99を達成しちゃいました。
二重人格的な台詞がきっつい大井っちですが、使っているうちにあの刺々しい台詞が可愛く思えてくるのが不思議w
1/700の艦船模型を作るときは、なにか新しい試みを一部でもいいのでなるべく取り入れるように心がけてます。
今回トライしたのは
・魚雷運搬軌条のエッチングパーツによる再現
・窓パーツの徹底的なエッチングパーツ化
・浮き輪、オールの再現
といった感じです。
エッチングパーツを使って再現してみた、魚雷運搬軌条。
どうみてもオーバースケールですが、立体になったほうが雰囲気は出ますね。
しかも、大井は甲板部分がかなり広いため、立体感がないとのっぺりしてしまいます。
アクセントにもなりますので、是非とも運搬軌条はエッチングパーツ化したいところです。
使用したエッチングパーツは水上機運搬軌条のものなのですが、一番小さいレールは魚雷運搬軌条として使えるということで購入したのですが… 大井はレールの長さがどえらく長いため、パーツが足りませんでした。
よって、オーバースケールには目をつぶり、一番ストックが多かった レールを使用してます。
ファンネルキャップはクラフトナイフと0.3mmのドリルを使って穴開け。
横から見ると穴が空いていない状態なのでちょっと微妙ですが、そのままよりはいいかな…と。
ジャッキステーを付けてみましたが、なかなか上手に接着できません。
ライオンロアのエッチングパーツは薄くてふにゃふにゃなので、取り扱いが難しいですね。
ジャッキステーの接着ですが、煙突に接着するには細かく接着剤を付けるよりも、ぐるっと一周させてしまい、重なる部分を接着剤でとめたほうが仕上がりが綺麗になります。
この頃は細かく付けていたので、微妙な感じになってしまってますね…
キットに付属する魚雷発射管は、シールド無しのタイプになっています。
簡易シールドが付いていたという乗組員の方の証言もあり、今回はシールド付きに改造してみました。
0.3mmのプラバンを加工してシールドを作成します。
上と左右の板をそれぞれ切り出し、接着剤で繋げて作ります。
左右で形が違うので、5つずつ作成しました。
小物である浮き輪も作ってみました。
細く伸ばした伸ばしランナーを0.3mmの真鍮線に巻き付けた後、100℃のお湯につけて形を覚えさせます。
その後、クラフトナイフで切り出して、切断部分を瞬間接着剤で輪っかにして形を整えます。
最後に、エナメル塗料で塗装して完成。
カッティングボードの格子が1cm四方なので、小ささがわかると思います。
カッター用のオールも作ってみました。
伸ばしランナーの先に0.1mm厚のプラペーパーをくっつけ、形を整えます。
ほんとうは柄の部分はもっと細くしたかったのですが、
伸ばしランナーだと曲がったり折れてしまったりするので
0.2mmの真鍮線がほしいところです。
完成した大井。
エッチングパーツのマスト、説明書だと取り付けが前後逆というトラップが…
手すり、窓枠、ボートダビットはエッチングパーツとなります。
張り線はいつものようにナイロン 0.15号の鮎釣り用テグスを使用しています。
ウェザリングは錆をメインに入れてみました。
艦底パーツが別になっているのですが、そのまま取り付けると
モールドの凹みが気になるので、
一度接着→パテ埋め→やすりがけ→マスキングして塗装、というように仕上げています。
ブリッジ周辺。
単装砲って、何気にわびさびよね~
浮き輪が良い感じでアクセントになっています。
マストの見張り台?には窓枠の一番小さいものを使用して
梯子を再現してみました。
メインマストの張り線は、外側のものを二重にしてみました。
次回は滑車とかつけて作り込んでみますか。
それにしても、単装砲がおまけみたいな感じですな…
後部甲板の内火艇&カッターなどなど。
手すりやオールを付けてみたので、精巧な感じになってます。
内火艇用のエッチングパーツセットとかもあるのですが、高いんですよね…
ファインモールドのナノトレッドもディティールすごい細かいのですが
これまた高いのよね…
艦尾にある梯子?っぽいのは、おそらく爆雷投下軌条。
大井に爆雷を搭載していたかは謎らしい(あまりにも情報が無い)のですが、他の方の作例にあったので伸ばしランナーで作ってみました。
奥から足柄、大井、子日と横に並べてみました。
こういった楽しみ方もできるのも、ウォーターラインシリーズの楽しいところです。
大きさはこれくらい違います。
やはり重巡洋艦、大きいですね…
大井の低重心っぽい姿と比べると、子日やばそうですw