2万円切り! WQHD(2560×1440ドット) 13.3インチ cocopar製 IPSモバイル液晶モニター レビュー

職場では、2560×1440ドットのWQHD解像度の液晶を持つ、LenovoのThinkPad X1 Carbon 20BSと21インチのフルHD液晶のデュアルモニターで使用していますが、最近いろいろなアプリを立ち上げて仕事をすることが多く、2画面で足りなくなってきました。
そこで、フルHDのモニターはUSBのVGAアダプタに接続し、新たにモニターを購入、トリプルモニターにすることにしました。
解像度は大きな方が良いのは当たり前ですが、机の面積は限られていますので、大きなモニターは置けません。
X1 carbonが2560×1440ドットですから、できればこれと同じ解像度が理想…と思って20インチ弱のWQHD液晶を探して見るも、そんなものは存在せず。

そんな中見つけたのが、cocopar製の13.3インチ WQHDモバイル液晶。
2560×1440ドットのIPSパネルを搭載した液晶モニターで、USBの5Vで駆動可能。
入力はHDMI×2系統、スピーカーも内蔵し、お値段なんと2万円を切る19,800円と激安の品です。

13.3インチでWQHD解像度というと相当文字が小さく思いますが、使えないことはないです。
スケーリングを120%くらいにするという手もありますが、せっかく解像度が高い液晶を買ってスケーリングするのでは意味が無いので、100%で使っています。
Thinkpad X1 Carbonも100%のスケーリングで使っていて何ら困ったことはないので、問題ないでしょう。

先ほど届いたので、細部について確認してみたいと思います。

届いたモバイル液晶モニター。
サイズは31.7cm×19.8cm×0.9cmと、厚さが1cmを切っているので極めて薄く感じます。
本体はプラスチック(裏板のみアルミ板)ですから、重量もとても軽く514gしかありません。
フロントパネルは樹脂製ですが、のっぺりしてなく多数の溝でヘアライン的にアクセントが付けられていますので、安っぽくはありません。

 

入力端子は、本体の向かって左側に集中しています。
左側から、5~12V入力端子、給電用Micro USB端子、3.5mmヘッドフォン端子、Mini HDMI入力端子×2となります。
HDMI端子はMiniタイプとなりますので注意が必要です。

液晶パネルの向かって右側には、裏面にOSD操作用のボタンが並びます。
上から、戻るボタン、選択上下ボタン、OSD表示ボタン、電源ボタンの4つです。
電源ボタンの下はステータスLEDです。


裏面には左右にスピーカーが付いていますが、音はとりあえず鳴れば良い、といったレベル。
裏面のパネルはアルミと思われる素材ですので強度はそこそこ確保されています。


付属品一式。
左上から、液晶スタンド、5V 2.4A USBコネクタタイプACアダプタ、3.5mmステレオミニプラグ延長ケーブル、HDMI-Mini HDMIケーブル、給電用USB-MicroUSBケーブルとなります。
HDMIケーブルですが、これが相当ぶっといものなので、持ち歩く時はスリムタイプのケーブルを買った方が良いかと思います。
3.5mmステレオミニプラグ延長ケーブルが付属しているのは謎な感じです。
液晶スタンド、どう見てもGalaxy Tab P7000用って書かれてますな…。しかも箱ゆがんでるし。

 

液晶スタンドですが、どうみてもダイソーとかに売ってそうな感じ。
本体が514gと極めて軽いモニターですから、タブレット用のスタンドで気に入ったものを買えば良いと思います。
このスタンド、一応たためますので持ち運んで使うことも可能だと思います。

 

付属のHDMIケーブルが相当太くて使いづらいということをレビューで見かけたので、スリムケーブルを購入してみました。
買ったのはELECOMのHDMI-Mini HDMIケーブル、DH-HD14SSM10BK。
モバイル用途ですから長さは1mで十分です。

 

どれくらい太さが違うかというと、これくらい違います。
しかも、付属のケーブルはかなり堅いので鞄の中でもかなり邪魔な感じです。

 

早速PCに繋いで使ってみます。
明るさ、色合いともに十分で、これだけ綺麗に映れば問題ありません。
ドット抜けも1つもなく、綺麗な状態です。
このモニター、移動用だけではなく、PCをセットアップする際に使うのにも便利そうですね。

 

ただし、1点気になったのが、視野角の狭さ。
IPS液晶と謳っていますが、視野角は宣伝されているほど広くはありません。
試しに上の写真と同じものを斜めから見てみると…池の部分とかが明るく色飛びしてしまっています。
視野角の狭さ=IPSパネルではないと結論づけられないと思いますので、ここではIPS液晶の採用については否定はしませんが、いわゆるIPS液晶と言われる製品よりも視野角は狭いです。
とはいえ、昔のTN液晶のように少しでも角度が変わると色が反転するような、使っていて不便と感じることはないレベルですので、問題はないと思います。

 

OSDはきちんと日本語表示されています…が、シャープネスがすごいことになっています。
まあ、理解はできるので大丈夫ですが。
OSDの内容についてはマニュアルで説明がないものも多く、難易度が高いです。
謎を感じる項目だけ、ちょっと調べてみました。

BLACK LEVEL:
数値を大きくすることで、黒部分が強調されます。
コントラストが微妙に狂いますが、少し強調するくらいのほうが、他の液晶の色味と合いやすいように感じます。

ECO:
一般的にはエコモードだと思いますが、スタンダード、ゲーム、RTS、FPS…というように選択が可能で、色味がものすごく変化しますので、省電力調整ではないように思います。
とりあえず使うことはないかと思います。

DCR:
自動輝度調整のように思いますが、明るさを検知するセンサーがどこにも無いように思いますので、機能しているかは謎です。
とりあえずOFFのままで。

 

LOW BLUE LIGHT:
ブルーライトのカットオフ機能です。
値段の割にはそこそこしっかりしており、一番弱い25位であれば色温度調整としても十分使える感じ。
50以上にすると色が破綻します。

Free Sync:
嘘だろーってのがこの項目。Free SyncっていうのはAMDが認定するテアリングをなくすための仕組みですが、どう考えてもこの液晶が認定を受けているとは思えず…。
そもそも、Free SyncにはDisplayPort 1.2aが必要だったはず。
この液晶はHDMIのみですから、多分使えないかと思います。RX580で試してみるか…

OD:
おそらくOver Driveのはずだと思います。
ONにしてみましたが、動画などでも顕著な差は見受けられず…。そもそも機能するかも不明なので、OFFのままで良いかな、と。

 

値段相応というか、OSDに怪しい部分があったり、IPS液晶か疑わしい点もありますが、全体的な満足度としては十分です。
同じ解像度、同じ液晶パネルサイズですから、X1 Carbonと組み合わせてデュアルディスプレイにするには最適な液晶でしょう。
おまけのスタンドも高さ的にはちょうどピッタリで、持ち運びできるという点では及第点。無いより全然ありがたいです。

あとは、USBのVGAアダプタも買ったので、トリプルディスプレイ構成を試してみたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Website

CAPTCHA


*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください