甲板にリノリウム押さえを貼り付ける方法について

こちらの方法で紹介しているリノリウム押さえですが、今回は上手な貼り方についてご紹介。 その前に、訂正をひとつ。 真鍮線を伸ばすときに使う真鍮板ですが、真鍮だと金属が擦れたときの汚れが付きやすいので、ステンレス板のほうがいいかもしれません。 ステンレスは固いので、板側であれば金属粉が付くこともありません。 アルミだと柔らかいのでNGです。 真鍮板を使う場合は、表面が汚れてきたらツールクリーナーを使うか、あるいはコンパウンドや#2000程度の紙やすりで表面を綺麗にしておく必要があります。 表面が汚れた真鍮板。 こうなると表面の汚れが真鍮線にもついてしまう… [続きを読む]

1/700艦船模型建造時の台座固定のススメ

1/700の艦船プラモを作る際、お勧めなのが艦を木の台座に固定して作業する方法。 台座を付けることで船体を持つ必要がなくなり、細かいパーツの脱落や塗料の剥がれなどを防ぐことが可能です。 プラモを作っている際、知らないうちに指に溶剤や塗料が付いてしまうことはしょっちゅうですが、台座を付けておかないと舷側にべったりと塗料が付着してしまって台無し、なんてことが起こりえます。 また、舷外電路などのエッチングパーツを舷側に取り付けた場合、エッチングパーツは塗料の食いつきが悪いので、指で触ってしまうと簡単に塗料が剥がれてしまいます。 メタルプライマーである程度は対応… [続きを読む]

1/700艦船模型用の滑り止め鋼板を複製して安価に使ってみる

現在、タミヤの島風を作っていますが、1972年のキットということもあり、かなりいろいろなところが端折られています。 甲板で最も目立つのは、やはりリノリウム押さえが無いのと、滑り止め鋼板の凹凸がなく、のっぺりしているということでしょうか。 今回作るに当たり、滑り止め鋼板を使って凹凸を再現してみることにします。 購入した滑り止め鋼板は、ライオンロア製のLE700056という製品。 ライオンロアの製品らしく、かなり凹凸模様が細かく再現されています。 真鍮で、かなり薄くなっていますので取り扱いは比較的簡単そうかも。 写真のプレートは一度下記で紹介する複製処理… [続きを読む]

ピンセットについて

1/700の艦船模型を作っていると、必ずやらかすのがピンセットでつまんだ細かいパーツを飛ばしてしまう事故。 1mm程度のパーツとかを飛ばしてしまうと、見つけるのがほぼ不可能なだけに、とても気を遣います。 そんな細かい作業をするときに便利なように、私はピンセットを加工して使っています。 もとのピンセットは、おそらく500円を切るであろう、安価なステンレス製ピンセット。 タミヤ製のピンセットと比べると圧倒的に作りが安っぽいピンセットですが、これがべらぼうに使いやすかったりします。 一番上が、最もよく使うピンセット。 今回紹介しているものです。 中段はタミ… [続きを読む]

艦船模型のお手軽ウェザリング術

ウォーターラインシリーズの艦船模型で、完成後のリアリティをぐぐっと増すためにオススメなのが、船体のウェザリング塗装。ウェザリング塗装というと難しそうなイメージがありますが、割と簡単に再現可能です。私がいつも使っている、お気軽にウェザリングを入れるコツを紹介したいと思います。■準備するもの船体のウェザリングには、塗料を溶剤で落としながら塗装するウォッシングと呼ばれる技法が便利です。大まかに汚れの塗装を行い、あとから溶剤で溶かしていき、微妙なグラデーションなどを再現していく方法です。ウォッシングを行う際に重要なのは、下地の塗装を侵さないことです。下に着色した… [続きを読む]

1/700軍艦プラモ製作にお勧めの瞬間接着剤

張り線やエッチングパーツを取り付ける上で欠くことの出来ない、瞬間接着剤。 いろいろな製品が多数ラインナップされていますが、私が使っていてこれは便利!と思うものをご紹介します。 ■ロックタイト ピンポインター ゼリー状 本体サイズはでかいものの、容量は5gとさほど多くはありません。 しかし、この製品の良さはなんといっても使い勝手が良いという点。 製品写真を先に見ていただいた方がイメージがわきますので、先にamazonのアフィリエイトを使って写真をご紹介。 使いやすいポイントは2点で、 ・キャップが確実に閉められる(接着剤のはみ出しによるノズルのつまりが起… [続きを読む]

艦これでプラモをはじめた方に~必要な塗料について

軍艦のプラモを作る際に結構迷うのが、どの塗料を買ったら良いのか、ということ。 エナメル、アクリル、ラッカー系といった種類に、タミヤ、クレオスといったメーカーの違いもあり、同じ名前の色なのにメーカーによって色味が違う…なんてこともざらだったりします。さらに、キットによっては塗料番号で指定されているのもあれば、古いキットだと「灰色」なんていうざっくりした指定のものも。 そこで「これは買った方がいい!」という塗料をご紹介したいと思います。※使いやすさを優先し、溶剤系アクリル樹脂塗料を使用しています。 そのため、シンナーなどの溶剤が必要となりますので、臭いに敏感… [続きを読む]

張り線についてあれこれ

現在、艦船模型を作るときに張り線で使用しているのは、0.15号のナイロン水中線です。 0.15号のナイロン線は直径が0.064mmで、1/700スケールでは45mmとなります。 ちょっとオーバースケールですが、ナイロン線ではこれくらいが一番細いため、しょうがないところです。 実際に使用してみると上記のような感じになります。 手前の浦風はマストにキットのプラスチックパーツをそのまま使用しているので、マスト自体が太く、張り線もそこまで太く見えません。 奥の雪風は0.3mmの真鍮線でマストを作成しているため、できればもう一回り細いほうが良さそうかも、といった… [続きを読む]

艦これで艦船模型をはじめた方に : メーカーごとの特色について

大層なタイトルをつけていますが、艦これがきっかけでプラモを作り始めた私が何隻か作ってみて、思ったことなどをだらだらと書いてみよう、というそんなコーナーです。 メーカーごとの特色 1/700の艦船模型は、タミヤ、ハセガワ、アオシマ、フジミ、ピットロードといったメーカーが様々なモデルを販売しています。 かつては静岡模型教材協同組合に所属していたメーカー各社がくじ引きによって各種艦艇をモデル化していましたが、フジミが静岡模型教材協同組合を脱退し、シーウェイモデルを独自展開するようになってからは、各社からいろいろなモデルが登場するようになっています。 そ… [続きを読む]

0.1mm真鍮線でリノリウム押さえを再現してみる

リノリウム貼りの甲板ですが、そのままではのっぺりしているので、リノリウム押さえを再現してアクセントを付けると良い感じになります。 リノリウム押さえに使う真鍮線ですが、1/700スケールですと0.1mm(実寸換算7cm)程度の真鍮線がよさそうです。 しかし、残念ながら0.1mmの真鍮線が入手困難(製造メーカーが倒産してしまったらしい)で、店舗や通販で購入できるのは0.2mm~あたりの太さのものしか売られていません。 代わりになるものを…と探していたところ、金属の錆などを落とす真鍮ブラシのブラシ部分が太さ的にも使えるかも?と思いつき、チャレンジしてみまし… [続きを読む]