正常に抽出できなくなったネスプレッソU D50の修理

職場にネスプレッソU D50があるのですが、突然正常に抽出できなくなりました。
症状としては、正常に動作しているようにみえるものの、抽出された珈琲がすべて使用済みカートリッジ受けの中にドバドバと漏れ出てしまう状態です。
淹れ立ての珈琲が全てゴミとなるので、これはどうにかしないとです。

買い換えるのも修理に出すのももったいないので、まずはバラしてみることに。
幸い、同様の症状は多いようで、分解方法は探すといくつか見つかります。

ネットで調べた故障原因とは状況が違った…

ネットで見かけるメジャーな故障は、抽出されるノズルの向きがずれてしまっている、というものでした。
職場で使っているものを分解してみたところ、ノズルの向きは正常。
では、なぜ正常に抽出されないのかというと…注ぎ口のノズルは本体が前後にスライドするのに合わせ、シーソーのように動くのですが、かみ合う部品が摩耗してしまって、正常に動作していないためでした。

おそらく、抽出後にノズルからポタポタとコーヒーが垂れるのを防ぐため、抽出後に内部のユニットが後退、カートリッジを排出するとともに注ぎ口のシーソーが動いて注ぎ口が内側に傾く(内部にコーヒーが垂れる)ようになっています。
詳しい動作は下記動画で確認してください。
※動作確認用に使用済みのポットを使っていますので、不味そうな色の液体が抽出されています…

直したのは、白いプラスチックパーツの部分。
抽出時に本体がスライドするのに連携し、ノズルがシーソーのように動いているのがわかりますでしょうか。
本体が後ろにスライドしたタイミングでノズルの白い部分の突起が持ち上げられ、カップ側にコーヒーが排出されるようになっています。
抽出が終わると本体が戻り、これに合わせノズルが持ち上がることで、外に漏れ出ない構造になっています。

故障していたときのノズル。
出っ張りがなくなっているのがわかると思います。
※下の受け側パーツが外れているのは、修理のためにわざと外しています。

修理に使ったパーツは、コーヒー用の使い捨てマドラーと、瞬間接着剤。

修理方法修理方法は、上記のように削れている部分を、プラスチックのパーツを付け足して修復するだけ。
同じような症状で困っている方は、簡単に修理できますのでお試しを。

3 thoughts on “正常に抽出できなくなったネスプレッソU D50の修理

  1. はじめまして。
    NespressoD50のコーヒー抽出不具合の症状に遭い、ググってこちらにたどり着きました。
    良くあるノズルの向きの不具合かとカバーを外してみたところノズルの向きは正常で、カバーを外した状態で通電して抽出状況を確認したところ、tkaz2009様と同じようにノズルのシーソー操作が行われずカプセルコンテナに流れ落ちている状態でした。
    その際、手でノズルのシーソー操作を補助すると正常にカップに注がれます。
    そこでお教えいただきたいのですが、「修理に使ったパーツは、コーヒー用の使い捨てマドラーと、瞬間接着剤」とありますが、具体的にはどこをどのように対処されたのでしょうか?
    当方の理解力不足からか、白いプラスチックパーツ部分についての箇所が良く分かりませんでした。
    ご多忙中恐れ入りますが、ご教授いただけますと幸いです。

    • 修理方法がわかりづらかったですね…簡単ですが、イラストを追加しましたのでご確認ください。
      ここが削れるのは、どうもこの機種の持病のような気がします。

  2. こちらでご教授いただきました手順に従い、不器用で不慣れな素人細工で耐久性には不安が残りますが、とりあえず適切に抽出できるようになりました!
    本当にありがとうございました!

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