Olasonic D1のボリュームが勝手に変わる故障を直してみた

しばらく前から、Olasonic D1のボリュームが勝手に大きくなったり小さくなったりと、安定しません。
正常に使えない状態なのでしばらく放置していましたが、修理に出すと数万円ということで、DIYで修理することにしました。

中身を分解してみると、抵抗値が変わるパーツはポテンションメーター(可変抵抗器)のみの様子。
試しにポテンションメーターの端子にテスターを当ててみましたが、特に値は変動せず。
しかし、他にボリュームが勝手に変わる故障を起こすパーツも無さそうなので、部品を交換することにしました。

使われているパーツは、台湾AlphaのRD901F-20E1-20F-B10Kという型番のもの。
データシートは以下にあります。
http://www.taiwanalpha.com/downloads?target=products&id=113

国内で探してみたのですが、見つかるのは基盤に垂直に取り付けるタイプのもので、これは脚の向きが違うので使えません。
そこで困ったときの駆け込み寺、AliExpressで探してみたのですが、上記のタイプは見つかりませんでした。なんてこったい。
シャフトの長さが短い、RD901F-20E1-15F-B10Kであれば売っていたので、こちらを買ってみました。
ボリュームのつまみは6角ナットで留められていますが、ネジ痕を確認したところ、シャフトの根元だったので、シャフトの長さが20mmではなく15mmのものでも、ボリュームの取り付けには問題が無さそうです。

購入用のURLは以下となります。
https://ja.aliexpress.com/item/33046351379.html?spm=a2g0s.9042311.0.0.54694c4dOw6JL4
送料込みで$2.85なので、だいたい300円程度でしょうか。

届いてみて、取り外したボリュームと見比べてみたところ、大きな問題が発覚。
それは、シャフトはD字になっていて、ボリュームノブが空回りしないように一部が削られているのですが、その削られている向きが180度違うのです…。
つまり、そのままボリュームを付けると、ボリュームも180度回転した状態になってしまうのです。
なんとなく気になるので、シャフトの反対側の面をルーターで削り取り、強引にボリュームノブを正常な向きで取り付けられるようにしました。

これは取り外したポテンションメーター。
パーツを取り外すのに、40Wクラスの半田ごてのほかに、HAKKOのSUPPONがあると便利です。
パーツ固定用の脚が太く、ポテンションメーター背面のプレートに繋がっていて熱が逃げるため、20Wの半田ごてだとちょっと厳しい感じです。

パーツの取り外し、シャフトの加工、取り付けで作業時間は30分弱くらいでしょうか。
組み立て直したところ、ボリュームが勝手に変わる症状は無事解決、問題無く使えるようになりました。
部品代は300円程度ですから、数万円の修理費用を考えると極めて安上がりです。
これでしばらくは使えそうです。良かった良かった。

2 thoughts on “Olasonic D1のボリュームが勝手に変わる故障を直してみた

  1. 初めまして。
    拙宅のD1も最近同じ症状がでております。本記事に倣って、可変抵抗器の交換を試みたいのですが、D1の基盤を取り出すやり方がわかりません。後ろのネジ止め2個をはずしても、それだけでは外れてくれないのです。ゴム足をめくるとネジがでてくるのでしょうか?あるいは他になにかコツなどがあるのでしょうか。ご教示いただければ幸いです。

    • ゴム脚のゴムを取り外すと、ネジがありますので取り外します。
      プラ脚を取り外すとさらにネジがあるので、それも取り外します。
      これで、裏の蓋を開けられます。
      あとは、基盤を固定しているネジをはずせば基盤が取り出せます。

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