ハセガワ 1/700 伊168(伊68)完成しました

168i

“やった、海のスナイパーイムヤにお任せ!
正規空母だって仕留めちゃうから”


 雪風建造に要した時間が約1ヶ月。
次は扶桑を予定しているのですが、これまた気がついたらエッチングパーツに真鍮削り出し砲身、木甲板シートとオプションパーツをフルコンプリートしていましたので、おそらく建造には3ヶ月くらいかかるのでは…と予想しています。
ということで、息抜きがてら簡単なキットを作ってみました。

選んだのは、イムヤこと海大VI型潜水艦 1番艦、伊168。
「伊168よ。何よ、言いにくいの? じゃ、イムヤでいいわ…よろしくねっ!」
ちなみに、伊68から伊168へ名称が変更されてますので、キットのデカールは伊168ではなく伊68になっています。

赤城、加賀、蒼龍、飛龍という主力空母を一気に失うことになったミッドウェー海戦で、傷ついたヨークタウンにとどめを刺したのがこの伊168。
救援のため横付けしていた駆逐艦もろとも吹っ飛ばしていたりします(伊168は横に駆逐艦がいるのに気づかなかったらしい)。
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作ったのはハセガワのキットなのですが、相当古いキットのように思われます。
パーツ点数もものすごく少なく、船体の上下パーツのほか、各艦にパーツが1枚だけとなります。

右側のビニールに入ったのはXパーツという大戦時の日本艦船用汎用兵装パーツセットなのですが、実は伊168ではまったく使いません。
おそらく、これを入れないと価格が500円とかになってしまうので、値上げ用に入れられているような気がします…
まあ、あると便利なんですけどね、このXパーツって。
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本体はこんな感じ。
古いキットの割には細かくモールドされ、結構がんばっています。
船体中央の梯子がなぜか凹モールドになっているのが気になります。

潜水艦には無数の穴があいているのですが、キットでは凹みで表現されています。
そこで、今回はピンバイスですべて開口することにしました。
横長の楕円の穴ですので、一度穴を開けたあと、斜めにピンバイスを当て、削りながらピンバイスを立てていき、楕円の穴を開けることにしました。
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穴を開けて塗装したのがこちら。
だいぶ雰囲気変わりますね。
奥にあるぶっとい潜水艦は、輸送型の丁型潜水艦、伊370。
こちらは回天搭載用に改造されたモデルなのですが、回天は積みたくないので伊371に改造予定です。
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張り線を終え、作り終わったのがこちら。
潜舵ガードとスクリューガード、潜望鏡などは真鍮線で作り直しました。
潜望鏡は0.5mmと0.3mmの2本を組み合わせ、ハンダで繋いでいます。
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ブリッジ周辺。
窓枠はエッチングパーツに交換していますが、一度窓部分をすべて削り取り、窓枠を固定した後プラ板で作った屋根を乗せています。
手すりは本当はもっと高さがある1段手すりなのですが、エッチングパーツがなかったため、高さの低い手すりで妥協しています。

潜水艦なのでウェットな感じを出すため、ウェザリングのあとのつや消し塗装は入れていません。
在庫で積まれていた期間が長かった為か、デカールを貼ろうと思ったら触れただけでボロボロに…(T_T
クラフトナイフの先で位置を整え、欠けた部分はエナメル塗料で補正しました。

 

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艦尾方面から。
潜水艦なのでかなり強めにウェザリングを入れていますが、写真だとあまりわからないですね。
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先日つくった雪風とのツーショット。
基準1,400トン、常備1,785トンの艦なので基準2,000トン、公試2,500トンの陽炎型駆逐艦の半分くらいの大きさとなります。
見た目もスマートな艦ですね。

ちなみに、我が家のイムヤはやっとこさレベル89。
他の潜水艦たちといっしょに、2-3のレベリング中なのであります。
夜戦が多く主要艦が大破しまくりだった5-3ですが、レベル上げをかねて潜水艦×6(まるゆ含む!)で突撃していたところ、潜水艦のみの艦隊で撃破してしまいました…
平均してレベル70をあたりからかなり安定するようになり、開幕雷撃でフラ軽巡を轟沈させてしまえば途中も割とダメージを喰らうこともなく突破可能でした。
最後の分岐は8割以上の確立で左下ルートでしたが、希にボスへ到達するので、あとは雷撃で旗艦を吹っ飛ばすのを期待、という攻略となります。
時間がかかるのでオススメはしませんが、潜水艦のレベルも上がるし、資材もあまり使わないのがメリットですね。

 

1/700 戦艦 扶桑

最近作った艦との集合写真。
真ん中の扶桑の右端手前にいる、おまけみたいなのはまるゆです。
ちっちゃすぎだろ…
左から、伊168、浦風阿賀野足柄扶桑まるゆ大井雪風陽炎子日…だったはず。
詳細はリンク先でご確認くださいませ~
あ、最近つくった”ぜかまし”こと島風が写ってませんね…というわけで、島風はこちら→島風

ピットロード 1/700 重雷装艦「大井」完成しました!

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“作戦が悪いのよ……
あっ!いえ、私が至らなくてごめんなさい。”


重雷装艦「大井」です。
4連装の魚雷発射管を装備していますので、艦これだと大井改の状態となります。
ちなみに、大井改二は魚雷が5連装発射管になっています。

艦のほぼ半分にもおよぶ魚雷発射管用の甲板に、九二式四連装発射管を10基も搭載してしまった、一発屋な感じがたまらないです。
20射線の酸素魚雷、食らえば木っ端みじんだったでしょうが、登場した頃にはすでに雷撃戦は過去のものとなり、結局輸送艦として使われることに(T_T)

とはいえ、艦これでは雷撃能力が遺憾なく発揮されており、開幕雷撃で戦艦を吹っ飛ばすことも多数。
敵へのダメージが半端ないため、空母や戦艦を抑えてMVPを取りまくった結果、いつのまにかレベル99を達成しちゃいました。
二重人格的な台詞がきっつい大井っちですが、使っているうちにあの刺々しい台詞が可愛く思えてくるのが不思議w

1/700の艦船模型を作るときは、なにか新しい試みを一部でもいいのでなるべく取り入れるように心がけてます。
今回トライしたのは
・魚雷運搬軌条のエッチングパーツによる再現
・窓パーツの徹底的なエッチングパーツ化
・浮き輪、オールの再現
といった感じです。

 

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エッチングパーツを使って再現してみた、魚雷運搬軌条。
どうみてもオーバースケールですが、立体になったほうが雰囲気は出ますね。
しかも、大井は甲板部分がかなり広いため、立体感がないとのっぺりしてしまいます。
アクセントにもなりますので、是非とも運搬軌条はエッチングパーツ化したいところです。

使用したエッチングパーツは水上機運搬軌条のものなのですが、一番小さいレールは魚雷運搬軌条として使えるということで購入したのですが… 大井はレールの長さがどえらく長いため、パーツが足りませんでした。
よって、オーバースケールには目をつぶり、一番ストックが多かった レールを使用してます。

 

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ファンネルキャップはクラフトナイフと0.3mmのドリルを使って穴開け。
横から見ると穴が空いていない状態なのでちょっと微妙ですが、そのままよりはいいかな…と。

ジャッキステーを付けてみましたが、なかなか上手に接着できません。
ライオンロアのエッチングパーツは薄くてふにゃふにゃなので、取り扱いが難しいですね。
ジャッキステーの接着ですが、煙突に接着するには細かく接着剤を付けるよりも、ぐるっと一周させてしまい、重なる部分を接着剤でとめたほうが仕上がりが綺麗になります。
この頃は細かく付けていたので、微妙な感じになってしまってますね…

 

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キットに付属する魚雷発射管は、シールド無しのタイプになっています。
簡易シールドが付いていたという乗組員の方の証言もあり、今回はシールド付きに改造してみました。

0.3mmのプラバンを加工してシールドを作成します。
上と左右の板をそれぞれ切り出し、接着剤で繋げて作ります。
左右で形が違うので、5つずつ作成しました。

 

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小物である浮き輪も作ってみました。
細く伸ばした伸ばしランナーを0.3mmの真鍮線に巻き付けた後、100℃のお湯につけて形を覚えさせます。
その後、クラフトナイフで切り出して、切断部分を瞬間接着剤で輪っかにして形を整えます。
最後に、エナメル塗料で塗装して完成。

カッティングボードの格子が1cm四方なので、小ささがわかると思います。

 

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カッター用のオールも作ってみました。
伸ばしランナーの先に0.1mm厚のプラペーパーをくっつけ、形を整えます。
ほんとうは柄の部分はもっと細くしたかったのですが、
伸ばしランナーだと曲がったり折れてしまったりするので
0.2mmの真鍮線がほしいところです。

 

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完成した大井。

エッチングパーツのマスト、説明書だと取り付けが前後逆というトラップが…
手すり、窓枠、ボートダビットはエッチングパーツとなります。
張り線はいつものようにナイロン 0.15号の鮎釣り用テグスを使用しています。

 

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ウェザリングは錆をメインに入れてみました。
艦底パーツが別になっているのですが、そのまま取り付けると
モールドの凹みが気になるので、
一度接着→パテ埋め→やすりがけ→マスキングして塗装、というように仕上げています。

 

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ブリッジ周辺。
単装砲って、何気にわびさびよね~

浮き輪が良い感じでアクセントになっています。
マストの見張り台?には窓枠の一番小さいものを使用して
梯子を再現してみました。

 

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メインマストの張り線は、外側のものを二重にしてみました。
次回は滑車とかつけて作り込んでみますか。

それにしても、単装砲がおまけみたいな感じですな…

 

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後部甲板の内火艇&カッターなどなど。
手すりやオールを付けてみたので、精巧な感じになってます。

内火艇用のエッチングパーツセットとかもあるのですが、高いんですよね…
ファインモールドのナノトレッドもディティールすごい細かいのですが
これまた高いのよね…

艦尾にある梯子?っぽいのは、おそらく爆雷投下軌条。
大井に爆雷を搭載していたかは謎らしい(あまりにも情報が無い)のですが、他の方の作例にあったので伸ばしランナーで作ってみました。

 

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奥から足柄、大井、子日と横に並べてみました。
こういった楽しみ方もできるのも、ウォーターラインシリーズの楽しいところです。

 

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大きさはこれくらい違います。
やはり重巡洋艦、大きいですね…
大井の低重心っぽい姿と比べると、子日やばそうですw

 

ウォーターライン制作に必要な工具・接着剤など

プラモを作る上で必ず必要なのが、接着剤。
最近のガンプラとかはとかは接着剤なしで組み立てられますが(凄い!)、ウォーターラインシリーズを作る際には必須となります。
接着剤といってもいろいろありますが、私がよく使うのはプラモ用の接着剤と、瞬間接着剤。
といっても、種類もいろいろありますので、オススメの接着剤をご紹介。

■流し込みタイプ接着剤

一度使ってしまうと、元に戻れないのがこのこの接着剤。
粘度がまったくなく、さらさらなので毛細管現象で細かいところまで接着剤が行き届きます。
通常タイプのものも持っていますが、流し込みタイプ接着剤を使ってしまうとまったく出番無し。

オススメはタミヤセメント 流し込みタイプ。
においが気になるかたは柑橘系植物の成分で作られたリモネンセメント 流し込みタイプもあります。
船体パーツの取り付けだけではなく、リノリウム押さえの固定にもつかえます。
ただし、プラスチックを溶かして接着するため、金属だと接着力が激減しますので注意してください。

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リノリウム押さえを接着してみたのがこちら。
極細銅線の芯線をばらし、直線に伸ばしたものを流し込みセメントで固定しています。

■瞬間接着剤

エッチングパーツや張り線の処理で必要なのが、瞬間接着剤。
個人的にオススメなのが、スティックタイプのもの。
スティックの先でてすりなどの細かいパーツの隙間に流し込めますので、とても便利。
あとはブラシタイプのものと、ゼリー状瞬間ですね。

硬化剤は吹き付けてしまうと、近くに別のパーツを接着しようとする際に接着前に硬化してしまうため、あまり使いません。
どうしても使う時は、筆の先に少しだけ硬化剤をスプレーし、近くに筆をかざして気化した硬化剤で反応させるようにしています。

瞬間接着剤を使う際に必須なのが、アセトン。
間違って瞬間接着剤でエッチングパーツの穴が埋まった!とか、位置がずれて外したエッチングパーツに付着した瞬間接着剤を剥がすのに使います。
専用のリムーバーもありますが、効果が薄いので、オススメはアセトンです。
ネイルのリムーバー剤としても売られていますので、入手は比較的簡単かと思います。
揮発性が高いので、使う時はスポイトで少量ずつ小皿に移すのがオススメ。
アセトンの中にエッチングパーツを入れ、しばらく放置してから筆の先で擦ると簡単に接着剤を除去できます。
ただし!プラスチックを溶かすので、プラパーツへの使用は厳禁です。

■ニッパー

パーツを切り出すときに必須なのが、ニッパー。
プラスチックパーツ専用のニッパーが1つあると便利です。
真鍮線でマストを自作するようになったら、金属用のニッパーを別途揃えるといいでしょう。
ニッパーでお勧めは、定番のタミヤの薄刃ニッパー。迷ったときはこれを買っておけば、まず問題はありません。